末梢性疲労の回復には、体を休めることと栄養補給が有効ですが、メンタルの安定に作用する「セロトニン」という神経伝達物質の分泌量を増やすことや、血行を改善することも有効です。軽い運動は、先述のように血行を改善してくれますし、運動の内容によってはセロトニンの分泌を促すことがわかっていますから、アクティブレストには肉体的疲労の回復効果が期待できるわけです。

 一方、精神や神経の疲労は中枢性疲労とも呼ばれ、常に脳が緊張状態にあることやストレスが主な原因。また、長時間にわたるパソコンやスマホの使用による眼精疲労も中枢性疲労にあたります。中枢性疲労の回復には自律神経を整えることが有効で、アクティブレストにはまさに自律神経を整えるという働きがあるのです。

おすすめアクティブレスト3種
ウオーキング、ストレッチ、ヨガの効果

 では、実際にアクティブレストをやってみましょう。ここでは、わたしがおすすめする3つの運動、「ウオーキング」「ストレッチ」「ヨガ」を紹介します。

◆ウオーキング
アクティブレストとしての効果が高い運動は、軽く汗ばむくらいの10~30分程度の有酸素運動。そう考えると、ウオーキングはまさにぴったり。しかも、ウオーキングのように一定のリズムで反復する運動にはセロトニンの分泌を促す働きもあるので、心身双方の疲れを取ってくれます。

◆ストレッチ
ゆっくりとした動きを意識して筋肉の緊張をほぐすことで、全身の血行が改善されます。ストレッチを特におすすめしたいのが、普段からデスクワークをしている人。デスクワーカーは、長時間同じ姿勢でいることで、筋肉が硬くなり血行が悪くなっていることが多いからです。また、ストレッチには自律神経のうち副交感神経が優位にする働きもあるため、寝る前に行えば睡眠の質も上がってさらなる疲労回復効果が期待できます。

◆ヨガ
ヨガにもまた、ストレッチと同じように普段は使っていない筋肉までほぐして全身の血行を改善したり副交感神経を優位にしたりする働きがあります。寝る前にやるのなら、無理をせず「気持ちいい」と感じる程度の強度で行いましょう。そうすることで、副交感神経が優位になりやすくなります。また、意識してほしいのは深く呼吸すること。酸素を取り込む量が増えて、脳の疲労回復効果まで期待できるからです。