「ウィズコロナ」、「アフターコロナ」を考える上で、ハラリの問題提起はとても重要な意義を持っている(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新型コロナの影響で世界は今、大きなターニングポイントを迎えています。この機会に、今までの生活や働き方を見直したり、政治経済や世界の動きに疑問、興味を持った人も多いのではないでしょうか。現在は、ネットやSNSで簡単に情報が手に入る時代ですが、そういった知的ニーズや教養を深く知ることができるのは、やはり「読書」です。そこで今回は、明治大学文学部教授・齋藤孝氏の新刊『何のために本を読むのか』(青春出版社)から、“変化の時代”に必要な教養を身につけられる定番の名著を読み解いていきます。

タイトル「ホモ・デウス」の意味とは

 2018年から2019年にかけて世界的ベストセラーとなった『ホモ・デウス』。そもそもタイトルの『ホモ・デウス』とはどういう意味でしょうか?ちなみに、私たち現生人類を指す言葉「ホモ・サピエンス」は「知の人」「理性の人」と訳されます。

『ホモ・デウス』の“デウス”とは、神のことであり、いわば神に進化した人間のことです。著者のハラリは、人間は明らかに神を目指し、神になりつつある存在だと言うのです。それは私たちが、人類の壁になっていた3つの厄災をクリアしつつあるから。