アップルCEOの格言
多くの有名実業家が「エンパシー格言」を残しているほどです。
いくつか見てみましょう。
まずは、アップルのスティーブ・ジョブズの後任CEOのティム・クックから。
エンパシーと、自分の仕事を切り離して考えろと、説得しようとしてくる人が多い。
そんな間違った考えを受け入れてはならない。
人に共感する力は仕事に大切なスキルなのです。
マイクロソフトCEOの格言
マイクロソフトCEOのサティア・ナデラも、ビル・ゲイツの精神を引き継ぐ格言を残しています。
ほとんどの人が、エンパシーを友達とか家族にだけ当てはまるものだと思っているけれども、実は、ビジネスのプライオリティでもある。
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我々のビジネスの本質は、顧客のニーズに関連している。だから、エンパシーがない限り、彼らを満足させることができない。
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人を思いやることができなければ、自分のチームに力を発揮させることはできない。だから、エンパシーはすべてにつながるカギなのだ。
Instagramの共同創業者の格言
さらに、若者に人気のInstagramの共同創業者、マイク・クリーガーも、以下のようなメッセージを残しています。
エンパシーはデザインのプロセスのカギとなる。特に自分の殻を打ち破って、新しい言語、文化、年代などに向かい合ったときに。そうした新しく出会った人たちがほしいものを決めつけてかかると、失敗してしまいがちだ。
ここまで、最近の実業家を例に挙げましたが、エンパシーがビジネスにとって必要なグローバルスキルであることは、昔も示唆されていました。
ヘンリー・フォードの格言
アメリカの自動車会社フォード・モーターの創業者ヘンリー・フォード(1863-1947)もこういっています。
もし、成功に何かの秘密があるとしたら、それは他の人の視点を理解して、その視点と自分の視点から物事を見ていく力にある。
相手のことを理解して、その視点で考える力、まさしく「エンパシー」に「生き抜く力」の一つのカギが隠れているというのです。
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長
経営者、教育者、論理学者
1977年生まれ。スタンフォード大学哲学博士。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。教育テクノロジーとオンライン教育の世界的リーダーとして活躍。コロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界で、のべ50ヵ国・2万人以上の教育者を支援。スタンフォード大学のリーダーの一員として、同大学のオンライン化も牽引した。スタンフォード大学哲学部で博士号取得後、講師を経て同大学内にオンラインハイスクールを立ち上げるプロジェクトに参加。オンラインにもかかわらず、同校を近年全米トップ10の常連に、2020年には全米の大学進学校1位にまで押し上げる。世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポート。設立15年目。反転授業を取り入れ、世界トップのクオリティ教育を実現させたことで、アメリカのみならず世界の教育界で大きな注目を集める。本書が初の著書。
【著者公式サイト】(最新情報やブログを配信中)
https://tomohirohoshi.com/