【運輸・倉庫】山崎慎一氏
岡三証券シニアセクターアナリスト

【注目銘柄】
●SGホールディングス●近鉄エクスプレス

【足元の業績とコロナ後の見通し】

 第1四半期は鉄道、空運とも過去に例のない需要の減退に見舞われた。鉄道は定期、短距離、新幹線などの中長距離の順で回復するが、足元は定期が前年比15%減まで戻った状況。長距離の戻りは鈍く、新幹線で稼ぐ東海旅客鉄道(JR東海)は厳しい。一方、物流は巣ごもりによる特需で取り扱い個数が増加。在宅率の上昇で再配送コストも削減できた。

【銘柄分析&投資術など】

 株価は急落しているが、空運や鉄道を逆張りで狙う局面ではない。「強気」はSGホールディングスと近鉄エクスプレス。SGはEC拡大による取り扱い個数の増加や、大型施設稼働による効率化に注目。ヤマトホールディングスは堅調だが構造改革費用が重い。近鉄エクスプレスは日本発着の航空貨物の利ザヤ改善と東南アジアの物流回復が追い風。

【医療機器】葭原友子氏
大和証券シニアアナリスト

【注目銘柄】
●オリンパス●エムスリー●テルモ●シスメックス

【足元の業績とコロナ後の見通し】

 第1四半期は症例数減少により軒並み2桁減益。ただ、手術のさらなる大幅延期は考えにくく、過度な悲観は必要ない。医療機器は日本企業が強い分野で増益基調の銘柄が多い。PER(株価収益率)が高い銘柄が多いのは世界的に成長分野で参入障壁が高いセクターだからである。投資を検討する場合、コア事業の世界シェアを確認するといいだろう。

【銘柄分析&投資術など】

「買い」はオリンパス、エムスリーなど。オリンパスは世界シェア70%の消化器内視鏡の新製品がけん引。映像事業の撤退や構造改革も評価材料。エムスリーはアジアを中心に海外でも成長しており、ヘルスケア界のFacebook的存在。国内医師の90%以上が会員で競合も少ない。AIを使った画像診断など新ビジネスにも期待できる。