ひふみ投信マザーファンドは、日本で最大規模の日本株アクティブ投信である。その最高投資責任者(CIO)である藤野英人氏が、投資家として評価できる、成長企業を語る。いい会社は「総合的にいい会社」でもあるという。(ダイヤモンド編集部論説委員 小栗正嗣)
新時代に適応していた会社が
やっぱりコロナ禍にも対応できた
――投資成績はどうなっていますか。
私たちの評価はTOPIX(東証株価指数)に対してどれだけ勝ったか負けたかです。
一般に、年間で2、3%勝てば「すごい」ということになりますが、ひふみ投信の2020年初から7月末までのパフォーマンスは、TOPIX(配当込み)の騰落率がマイナス11.86%だったのに対してマイナス0.17%と、約11ポイント強上回ることができました。
日本で最大規模のファンドが半年超で10ポイント勝てたということは非常に大きな成果でした。
――これからどういう会社に投資していく考えですか。
新型コロナの影響がある程度長く続くことを前提に、世の中の価値観の変化を踏まえた会社選びを考えています。