就活生のわが子を支援したいという親の気持ちは、ありがたがられるどころか、実は嫌がられるケースも少なくない。では、就活生が親にされてうれしかったこと、反対に嫌だったことはどんなことか。就職みらい研究所が行った調査から、ランキング形式で紹介していこう。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)

就活生は親からのサポートを
実は「ありがたい」と思っている

 就職活動をする大学生や大学院生の子に対して、親はどう接するべきか。「もう大人なのだから、本人にすべて任せるべき」と、一切関与しない考え方もあるだろう。

 しかし、就活生とその親の関わり方について詳しい就職みらい研究所の増本全所長は、保護者のサポートをありがたく感じている学生は意外に多いと語る。

「私たちが就職活動を終えた学生にアンケートを取ったところ、『保護者とのかかわりでよかったことがあった』と回答した学生は、『悪かったことがあった』という学生の2倍以上になった。就職活動には、保護者のサポートは大切といえるだろう」

 では、就活生に対して、親がどのように関わることは歓迎されていて、一方で嫌だと思われているのはどんなことなのだろうか。

 今回は、就職みらい研究所が行った調査から、就職活動において「親にされてうれしかったこと、嫌だったこと」をランキング形式で紹介しよう。

※調査は、リクルートキャリアの「調査」「研究」「情報発信」を目的とした組織である就職みらい研究所『就職プロセス調査 2020年卒12月1日時点』より。調査対象は、2020年卒業予定の大学生および大学院生で1228人。就活生のコメントも同調査によるもの。

親にしてもらってうれしかったこと
1位は「金銭的・物質的支援」に

 まず、「保護者とのかかわりでよかったこと」(複数回答可)の1位に選ばれたのが、「金銭的・物質的援助をしてくれた」(60.1%)だった。