インフルエンザとCOVID-19は脳梗塞リスクを高める、AHAニュース
間もなくインフルエンザシーズンに入る。今シーズンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと重複することも危惧されている。そのようなことになった場合、脳梗塞に対する注意が必要になるかもしれない。これら二つの感染症は、いずれも脳梗塞のリスクを高める可能性があるからだ。実際に脳梗塞が発症する頻度は低いかもしれないが、そのリスクを理解しておいた方が良いと専門家は指摘している。
米コロンビア大学の教授で米国心臓協会(AHA)の会長であるMitchell Elkind氏は、「脳梗塞の長期的な危険因子は、高血圧、糖尿病、喫煙、脂質異常症、運動不足、非健康的な食生活などだ。そして、インフルエンザやCOVID-19に罹患した時に、それらのリスクが蓄積されてきた長いプロセスの最終段階として、一気に脳梗塞のリスクが高まる」と解説する。米ワイルコーネル医療センターのBabak Navi氏も、「脳梗塞などの血管イベントのきっかけは『トリガー(引き金)』と呼ばれる。感染症もよく知られたトリガーである」と話す。