証券業界における手数料引き下げにおいて大きな功績を挙げたチャールズ・シュワブ氏(撮影は2009年10月) Photo:Justin Sullivan/gettyimages

著名投資家であるウォーレン・バフェット氏と並ぶ、投資界の偉人における三傑の1人と筆者が考えている人物がいる。それは、証券業界に手数料の価格破壊を巻き起こしたチャールズ・シュワブ氏だ。そんな彼の自伝の日本語訳が今年9月に発売となった。その自伝は、金融マンにとっても起業家にとっても大いに参考と刺激になるだけでなく、投資家にとっても必読の書といえる。その理由を解説しよう。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

著名投資家バフェット氏に並ぶ
投資の偉人、三傑の3人目?

「投資の世界で偉大な人物は誰か?」と問われたら、筆者は、インデックスファンドを作り、育てて、投資家に低廉な運用手段を与えた故ジョン・ボーグル氏を一番に挙げることにしている。二番手には、投資で成功することの素晴らしさと、そのためのコツについて身をもって示したウォーレン・バフェット氏を挙げたい。

 彼らの偉大さの順番は、「貢献」が投資家にとって直接的なものである点で、ボーグル氏を上位とすることで個人的には納得している。ただ、順位付けが難しいが、ベスト3の1人に挙げたい偉人がもう1人いる。それは、株式や投資信託などの売買のコミッション(手数料)を引き下げるに当たって大きな役割を果たした、チャールズ・シュワブ氏だ。