『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』が10万部を突破! 本書には東京大学教授の柳川範之氏が「著者の知識が圧倒的」、独立研究者の山口周氏も「この本、とても面白いです」と推薦文を寄せ、ビジネスマンから大学生まで多くの人がSNSで勉強法を公開するなど、話題になっています。
この連載では、著者の読書猿さんが「勉強が続かない」「やる気が出ない」「目標の立て方がわからない」「受験に受かりたい」「英語を学び直したい」……などなど、「具体的な悩み」に回答。今日から役立ち、一生使える方法を紹介していきます。(イラスト:塩川いづみ)
※質問は、著者の「マシュマロ」宛てにいただいたものを元に、加筆・修正しています。読書猿さんのマシュマロはこちら
[質問]
ものすごく頭の悪い人でもわかるJavaScriptの本をご存じありませんか?
javascriptを使った動作性のあるWebサイトを作りたいと勉強しだしましたが、どの本も目標としているところまでの道のりが長く、途中から意味がわからなくなってやめてしまいました。
「独習JavaScript」「いちばんやさしいJavaScriptの教本 人気講師が教えるWebプログラミング入門」「確かな力が身につくJavaScript「超」入門」と3冊読んで実践してみましたが、あきらめたほうがよいのでしょうか?
あなたは頭が悪いわけではありません
[読書猿の回答]
動作性のあるWebといってもいろいろなので、どれくらいのことが必要か、そもそもJavascriptだけでできることなのかといった問題と、質問者様の前提知識がどの程度なのかという問題があります。
お仕着せで済むレベル&Web周りの経験が薄い方なら、がっつりプログラミングするのはあきらめて『これからWebをはじめる人のHTML&CSS、JavaScriptのきほんのきほん』や『jQuery 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書』辺りを、という選択肢もあります。
いや、やっぱりちゃんとJavaScriptでプログラミングできるようになりたい、一からちゃんとやり直したいということなら、プログラミング系動画(たとえばドットインストールのこの辺りhttps://t.co/WmczAZkUIH )や『Head First JavaScript』(もしくは両方を併用)をお勧めします。
Head Firstシリーズは、肝心のところをビジュアルと愉快な語り口で伝える本なのですが、全くの初心者が読むと途方にくれると思います。なにしろサンプルのプログラムなのに「以下略」とか書いてあるので。ただ、いろいろ漏らさず書いてあると、ポイントがどれか分からない人には有用です。
一方動画のプログラミングものは、その通りやれば動くようになっているので、併用するといいのではと思いました。
最後に余計なことですが、自分のことを頭が悪いなんて言うのはやめてください。「途中から意味がわからなくなってやめてしま」ったのは、分からなくなったとき何をすればいいか知らない、つまり独学の経験がないだけですから。