3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類(医学部)に合格させた
『東大理三に3男1女を合格させた母親が教える 東大に入るお金と時間の使い方』の著者・佐藤亮子ママは、
0歳から18歳の大学入学までの限られた18年間を全力でサポートするため、
「お金」も「時間」も惜しまなかった。
長男を妊娠中、小学校全学年・全教科の教科書を買い込んで熟読。
子どもは全員、1歳前後から公文式に通わせると同時に、
3歳まで「絵本1万冊、童謡1万曲」を読み(歌い)聞かせ。
専用の本棚を手作りして本300冊をまとめ買い。
図書館も活用し、家族で出かけて一度に30冊以上借りていた。
公文式だけでなく、スイミングやバイオリン、ピアノのお稽古にも通わせ、
習い事だけでも1人あたり月5~6万円。
小学生になると早々に中学受験塾へ通わせ、全員を中高一貫校に進学させた。
参考書を買うときも、いい参考書が10冊あったら、とりあえず10冊買ってしまう。
そのうち1冊しか使わなかったとしても、
「10冊あったから優れた1冊を選べた」と思うようにしていた。
いいものは使ってみなくてはわからない。その点、選択肢は多いほうがいい。
子どもの未来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する
『東大理三に3男1女を合格させた母親が教える 東大に入るお金と時間の使い方』の著者が、これまで語ってこなかった「東大とお金」について、その秘密を初公開!

きょうだい 平等Photo: Adobe Stock

きょうだい平等を徹底

わが家では常に「きょうだいは平等」ということを重んじてきました。

そのためか、きょうだい間で揉めごとはありませんでしたし、実家を巣立った現在もきょうだい仲がいいです。

気をつけたことは、たとえばこのようなことです。

幼稚園児だった長男の誕生日のこと。誕生日プレゼントを買おうとおもちゃ屋さんに行きました。

当時流行っていたロボットのおもちゃを買おうとしたら、値段が7000円もしました。

まだ長女は生まれていませんでしたが、そのおもちゃを長男にだけ買ってあげたら、次男と三男もそれを欲しがります。「貸して、貸して~」と、おもちゃのとり合いになるのが目に浮かびました。

そこで私は、まったく同じおもちゃを3つ買ったのです。

「同じおもちゃを3つ?」と、思われたかもしれませんね。

そうです、まったく同じロボットのおもちゃを3つ買ったのです。

1つ7000円とけっこうなお値段なので、それを3つ買うとなればかなりの出費になります。

しかも、幼い子どもたちのことですから、すぐにそのおもちゃに飽きて遊ばなくなる可能性だってあります。

もちろん、次男と三男に、それぞれ違うおもちゃを買うことも考えました。

しかし、長男がプレゼントを手にしたときの次男、三男のうらやましそうな顔が目に浮かんできたのです。

「そんな悲しい思いをわが子にさせてはならない」と私は思い、あえてまったく同じおもちゃを3つ買ったのです。

うちに帰って3人に同じおもちゃをプレゼントすると、それはそれは大喜び。3人で同じおもちゃを手にして、仲よく遊んでいました。

その姿を見た私は、「同じものを買ってあげてよかった」とホッとしつつ、自分の判断に納得しました。

「それは甘やかせすぎでしょう。長男の誕生日なのだから長男にだけ買えばいいのに」と思うのがふつうかもしれませんね。

でも「兄弟で仲よく順番におもちゃを貸して遊びなさい」と親が注意しても、子どもには通用しないのです。

3人とも初めて見るおもちゃで遊びたいわけです。

誕生日ではないからと、長男以外に悲しい思いをさせるのは避けたかったのです。

ふつう子どもが誕生日プレゼントをもらえるのは年1回のはずですが、わが家では誰かの誕生日には、ほかのきょうだいたちも同じプレゼントをもらえるので、年4回誕生日があるようなものでした。

だから、みんな自分以外の誕生日もすごく楽しみにしていました。