NTTグループの主要5社(NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、NTTドコモ、NTTデータ)には、固定電話が強かった時代から続く「序列」が存在する。だが、澤田純・NTT社長が大胆なグループ再編に着手したことで、グループ企業序列が崩れる激変期に差しかかっている。主要各社はいかにして存在意義を発揮していくのか。特集『デジタル貧国の覇者 NTT』(全18回)の#12では、グループの三男坊であるNTTコミュニケーションズの丸岡亨社長と“外様”であるNTTデータの本間洋社長に「自社の存在意義」について聞いた。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)
【丸岡亨・NTTコミュニケーションズ社長インタビュー】
法人営業と海外人材では
ドコモに負けません!
NTTコミュニケーションズの強みは法人営業です。しかし、これまでお客さんから「無線を使ってソリューションを提供してほしい」と言われると、「すいません、NTTドコモは別会社なのです」みたいな返答をせざるを得ないという課題がありました。
たまにドコモと連携しようとなっても、双方がリードしたがってやりにくかった。そういう意味で、ドコモをNTTの完全子会社にして、NTTコムと連携を密にすることを非常に前向きに受け止めています。