12月上旬、新型コロナウイルスの感染拡大から1年を迎える中国・武漢で「ミルクティーを求めて8時間の大行列」というニュースが飛び込んできた。武漢に住む30歳の友人に聞いてみたところ、その友人も、まさにその店に買いに行った1人だったという。中国ではこの2~3年、ミルクティーやフルーツティーなどのお茶ドリンクが大流行中だが、購買層で最も多いのが若い女性だ。お茶はそもそも中国人にとって馴染み深いものなのに、なぜ今、これほどお茶ドリンクが人気となっているのか。(ジャーナリスト 中島 恵)
ミルクティーを買うために
2時間並ぶ若い中国人女性
「開店直後ではないのですが、私も友人と一緒に買いに行きました。時間が遅かったのに、やはり大人気で2時間くらい並びましたね。そこは、隣の湖南省を中心とするお茶ドリンクのチェーン店(『茶顔悦色』)で、武漢(湖北省)に初めてできた店だったので、物珍しさがありました。私は生クリームが上にのったミルクティー(16元=約240円)を注文しましたが、おいしかったですよ」
武漢在住の友人がこう言うように、新しいもの好き、特に若い中国人女性が飛びついたようだが、それにしても、数時間待ってでも1杯のミルクティーを買うという現代中国の若者の消費行動に驚かされる。