たくさん服はあるのに、今日着る服がないのは、あなたが服を持ちすぎているからかも?
新しい服を買うのをやめて、手持ちの服だけで過ごしてみると、意外と定期的に買い続けなくてもおしゃれはできるということが分かってきます。NYで話題の必要最小限の、確実に着る服だけのワードローブのつくり方を紹介した書籍『もう、服は買わない』。今回はその中から、服を減らしたらを起こった、ファッション以外の変化についてご紹介します。

服やものを減らすと起こること

服を33着まで減らしたら起こった予想外のことベスト4photo: Adobe Stock

少ないものや服で暮らしていると、意外な成果を実感することがあります。私の場合、お金が節約できること、スペースが増えることは予想していましたが、ほかにも次のような成果を得られました。

1 人にやさしくできるようになる
時間に余裕ができれば、相手を褒めたり、相手の話をじっくりと聞いたり、もっと笑顔を見せたりする心の余裕も生まれます。少ないものや服で暮らしていると、人にやさしくなれるのです。

2 静けさを好むようになる
プレッシャーの多い生活を送っていると、ストレスやスピードを抜きしては充実した人生を送れないような気がしてきます。けれど、そうした生活から距離を置くと、静寂と一人の時間の価値がわかるようになります。また、身体に注意を払う時間の余裕も生まれるので、健康的なライフスタイルを手に入れられます。

3 自分のペースで買い物ができるようになる
衝動的な物欲がなくなれば、本当に必要なものだけを自分のペースで買えるようになります。そうなれば、街にどんな素敵な広告があろうと、画面に広告が出てこようと、クーポンやセールやポイント還元があろうと、どうでもいい情報に踊らされて買い物をすることがなくなります。
ミニマリズムには「すべてのものを抜きにした自分こそが、本当の自分」という考え方があります。「身にまとっていた不要な服を1枚ずつ脱いでいけば、本物の私と対面できる。そして、本物の私を知ってもらえる」。こんな考え、素敵ですよね。

4 不安定なこと、先行きがわからないことを受け入れられるようになる
少ない服やもので暮らしていると、ストレス、もの、心配事に押しつぶされなくなり、変化に対応できるようになります。すると、人生とはそもそも不確かなものだということがわかってくるのです。シンプルな生活へと移行すれば、何かあったとしても軌道修正も優雅にこなせるようになるのです。

書籍『もう、服は買わない』では他にも、服の減らし方や、必要最低限のワードローブのつくり方、無駄買いを防ぐ方法などたくさんご紹介しています。「3ヵ月33アイテムで過ごす」を成功させるためには、33アイテムにどんなものを入れればいいのか、途中で変えてもいいのか、例外はあるのかなど様々なコツがあります。自分に合った方法で、ストレスがなく、心から満足できるワードローブをつくることができれば、人生が変わります。「服はたくさんあるけど、着る服がない!」「着ない服を手放して、身軽になりたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。