片づけたがる人の「地雷ポイント」(1)
散らかりが見えると落ち着かない

「こんな状態の部屋ではくつろげない」と言って怒る人はたくさんいます。その中には、我慢ができずに、「散らかったものを隠して見えなくしようとする人」もいます。床に落ちているおもちゃや文具、雑貨、紙類などを、手当たり次第に箱や紙袋、買ってきたケースに放り込んで、隅に寄せるのです。

 確かに床にモノがなくなり、部屋はいったんきれいになりますが、この行動は決して“片づけ”ではありませんね。箱の中を、密度高く散らかしているようなもので、見える範囲にモノが広がっている以上に厄介です。これを繰り返すと、徐々に「よくわからないモノが入った箱」が床を占領するようになります。

 部屋は狭くなり、必要なモノが探しにくくなり、片づけたい人も、気にならない人も、どちらもますますストレス度が上がってしまいます。

 こういうことをする人は、シンプルに「見えなければ気にならない」人です。こちらから先手を打ってごちゃつきを「見えなくする=上手に隠す」のが有効です。

●エリアを移動して「上手に隠す」

 本人が家の中でよく過ごす場所に、たたむ前の洗濯物の一時置き場や、子どもの遊び場など、ごちゃつきがちなスペースを重ねないようにします。部屋を分けるほどの広さがない場合は、せめて「視線の延長上から外す」だけでも効果的です。

 リビングに入ってきたとき、正面に出したままのおもちゃや山になった洗濯物が来ないようにする。また、ソファに座ってテレビを見ているときに、それらが見えないよう、ソファやテレビの位置を変えるのもひとつです。

●散らかったアイテムを「上手に隠す」

 散らかったままでも気になりにくくするためには、出しておくものの量を絞ることも大切。エリアを移動したら、おもちゃなどアイテムの棚卸が可能なものは、今使うものだけに絞りましょう。そうでないものはまとめて別の場所に保管しておけばOKです。