何かを「足す」前に、今の状況を「整える」

いくら「健康法」を足し算しても、体という土台が崩れていれば、負荷となりかえって不健康に!いくら「健康法」を足し算しても、体という土台が崩れていれば、アンバランスな上に、余計な負荷が加わり、かえって不健康に!
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そもそもの前提として、私たちの体は、日常で使ったとおりの形になっていきます。

前々回の記事のとおり、パソコンをのぞく時間が長ければ猫背になっていきますし、前回の記事のとおり、ハイヒールの生活が長ければ反り腰に、足を組む時間が長ければ左右のバランスは崩れていきます。このように、日々の悪い習慣から、私たちは本来のバランスを失っているケースがほとんどです。

では、バランスが崩れたら生きていけないかと言えばそんなことはありません。それでも生活できるように、悪いところをカバーする機能がああります。一見、それなりにカバーできてしまっているため、「バランスが崩れている」ことには、何か大きな症状が出ない限りなかなか気づけません。

体が受けているダメージは、肩こりや腰痛などのさまざまな不調、見た目の変化としてあらわれてきているのですが、ちょっと肩こりや腰痛があったところで、私たちは「まぁこんなものだろう」と放置してしまいがちです。

本来、痛みなどの不調は「体の危険信号」で、根本の原因を治さないといけないのですが、正しくケアできている人はほとんどいません。そのような、体の危険信号が出ている状態で激しい運動をしたら、どうなるでしょうか? 当然、体には無理が生じてしまいます。

健康意識の高い人が招いてしまう「体への負荷(足し算)」、これが危険なのです。

そもそも体のベースが崩れているときに筋トレや走り込みなどで体に負荷をかければ、ダメージはさらに蓄積していきます。そして、いよいよ負荷に耐えきれなくなったとき、突然「ボン!」と爆発してしまうのです。