ぶれない人の自己分析は、何を明確にしているのか

  就活を始めるにあたっては、必ず、以下の3点を明確にして欲しい。

1、Being(ありたい自分)「どんな人間性でありたいか」
2、Having(手に入れたいもの)「どんなもの(収入・社会的地位・名声など)を手に入れたいか」
3、Giving(社会に与えたい影響)「どんな影響を社会や人に与えたいかのか」

  これが見えてくると、会社選びがしやすくなる。ネット上での検索でも、会社説明会やOB訪問でも、この3点を満たしているか否かを確認すればよいので、軸がブレない就職活動をすることができる。逆にこれが明確でない学生が多いので「なんとなく」や「イメージ」で企業選びをすることになってしまうのだ。

  例えば、我究館生のCさんは以下の様な理想を描いた。

Being:
どの国でも、ビジネスパーソンとして通用する様な自分でいたい。
Having:
プライドが高いので、誰もが知っているような組織で働きたい。
Giving:
途上国や新興国の人たちと力を合わせて、その国の経済を向上させる様なプロジェクトを成功させたい。

  上記の想いを叶えられる会社を探して就職活動を進め、最終的に、政府系金融、大手自動車メーカー、大手銀行、大手商社から内定をもらうことができた。

  一見するとバラバラな志望業界だが、明確な判断軸を元に就職活動をしたので、Cさんにとっては一貫性のある企業選びだった。業界ではなく「どんな自分になりたいかを」を軸に会社探しをしたのだ。

1社落とされたくらいで、叶わなくなる未来などない

  同じ業界だったとしても、会社ごとに力を入れているものも違えば、社風も違う。それを無視して、無理に業界で絞って会社選びをしても、一貫性のある志望動機を語ることはできないだろう。
  そういう意味で、「業界は絞らなくても良い」と僕は思うのだ。

  どこか一つの企業に内定しなかったくらいで叶わなくなる「なりたい自分」など見たことがない。「なりたい自分」が見つかるまでは苦しいかもしれない。途中までは見えないことが不安で逃げたくなることもあるかもしれない。

  僕の学生時代もそうだった。
  それでも、自分だけのオリジナルなものを見つけるまで頑張ってみよう。その他大勢にならないためにも、みんなが逃げ出したくなるところで踏ん張る君でいて欲しい。

  3つのポイントを明確に語れる君になろう。君が想像するよりも遥かに多くの、心から志望したいと思える企業が社会には溢れていることに気付くだろう。その出会いを諦めないでくれ。

  次回は、「自己PRに自信が持てる人がしていること」について掘り下げていきます。