ライフプランナーが所属する組織には2つあるが、その一つがMDRT(Million Dollar Round Table)という一定の業績を上げたライフプランナーのみが加入できる団体だ。もう一つの組織が、JAIFA(生命保険ファイナンシャルアドバイザー協会)で、こちらはほぼすべてのライフプランナーが所属している。
それぞれの団体に「プルデンシャル会」という同社のライフプランナーが所属する組織があり、有志が中心となって研修の企画・運営なども全てライフプランナーが手弁当で行っているという。
「それぞれの団体が行う研修に加えて、社内ではエグゼクティブライフプランナーに後輩のライフプランナーが弟子入りして学ぶ『マイスタープロジェクト』もある。エグゼクティブライフプランナー200人に510人が弟子入りした」(菊地執行役員)
ノルマなしの完全成果主義
創業当時から自由な働き方
同社のライフプランナーには、ノルマがない。ただし完全成果主義のため、収入は成果に応じて支払われる(本社勤務などの事務系社員は異なる給与と勤務体系)。
「決して楽ではなく、とても厳しい。ずっと高い成果を上げ続けるためには自己研鑽が必要だ」(菊地執行役員)
成果主義である代わりに、ライフプランナーの働き方はとても自由だ。月曜日と木曜日の午前中にある定例ミーティングを除いて、どこで働いても、どの時間に働いても構わない。これは創業時から続いている働き方だ。
「実際、栃木県那須塩原市に住みながら横浜支社に勤務するある社員は、エグゼクティブライフプランナーとして高い成果を上げ続けている。また、コロナ禍でオンライン商談ができるようになってからは、子どもがいる女性も育児と仕事を両立しやすくなったと話している」(菊地執行役員)
一方の本社勤務の事務系社員についても、「フレックスタイム制や休暇制度など、多くの会社にある制度は弊社でもすでに整備されている。弊社では、制度を制度として終わらせるのではなく、きちんとみんなが使ってくれるように努力している」(盛田執行役員)という。
実際に盛田執行役員も、育児休暇制度を活用した一人。当時、すでに執行役員に就任していたが、第一子の誕生の際には2週間、第二子誕生では1カ月の育児休暇を取得したそうだ。
ライフプランナーであれば、まるでプロ野球選手のように、すべてが自分の実力、結果で決まる世界。常に成長し続けることが求められるが、社員のやりたいことを支援する制度を十分に活用することで、高い成果を上げ続けることも可能になるだろう。