染色体数の異常が原因となる疾患の可能性を調べます。妊娠10週前後から検査でき、流産の危険性もないといわれている画期的な検査方法です。ちなみにNIPTは精度が高い検査ですが、検査結果を確定させるためには羊水検査などが必要になります。羊水検査での流産のリスクは0.3%で、1000人中の3人が羊水検査をすることで流産するということになります。

 日本産科婦人科学会の指針では、高年齢の妊婦や過去に染色体異常の子を妊娠した妊婦が対象になり、ダウン症など3疾患の検査に限定しています。

NIPTを受けることを
私たち夫婦が選んだ理由

 さて、そんなNIPTがにわかに注目を集めているのです。3月16日の読売新聞の記事によると「厚生労働省は、胎児がダウン症かどうかなどを調べる出生前検査について、全ての妊婦を対象に、情報提供をする方針を固めた。カウンセリング体制の不備などの課題があったため、国は医師が妊婦に積極的に知らせる必要はないとの見解を示していたが、約20年ぶりに方針転換する」とのことなのです。

 これは大きな転換です。これまで出生前検査には、採血だけで調べることができるNIPTのほか、羊水検査はもちろん、超音波検査などがありますが、安易に人工妊娠中絶につながるのではないかという倫理的な課題がありました。

 ただ、これは治療などの、妊婦に影響を与える行為というものではなく、あくまでも自分自身の状態を知るというためだけの検査ですので、私は賛成の立場です。

 現に宮崎家でもこの検査を受けています。医師に推奨こそされませんでしたが、私たちはNIPTを受け、結果は陰性(つまり異常なし)だったことで、抱いていた不安が解消されました。逆に、陽性が出たけれど夫婦とまた親とも話し合い、みんなで育てていこうというコンセンサスをとることができ、検査のおかげで心の準備ができたという前向きな声も聞いています。検査自体は決して悪ではないと私は確信しています。