息子・娘を入れたい会社2025

コロナで大学を中退した若者の今、経済的困窮から選んだ「新たな道」とは

ダイヤモンド・セレクト編集部

林恭子

キャリア・働き方親と子の「就活最前線」

2021.4.16 3:30

ダイヤモンド・セレクト編集部

だいやもんどせれくとへんしゅうぶ

学校、不動産、シニアライフなど、人生の節目に関わる媒体を随時、編集・発行。

親と子の「就活最前線」

経団連が就活ルールの廃止を表明したことにより、就活のスケジュールが大幅に前倒しになった。これからの学生は主体的に動いて就職に関する情報を集め、自分の会社選びの判断軸をしっかり持つことが重要だ。本連載では、就活生の親にも子にも役立つ就活情報を提供していく。就活で大事な3つの視点、「自分の視点」「企業の視点」「就活ルールの理解」を養う一助としてほしい。

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まずは自己肯定感を高めて
自信を持つことが重要

　大学を中退することで自信を失っている彼らを、どのように指導することで、早期の内定に結びつけられたのか。佐川さんらが支援する最初のステップは、通常の就活生のように、過去の経験を棚卸しする点では同じだ。しかし、大学中退者の多くは特にコンプレックスを抱えていたり、自信がなかったりするため「自己肯定感」を高めることが非常に重要だという。

「とにかく良いところを褒めて、伸ばす。中退をきっかけに自信を失い、本人が自分の良いところを見失っているケースが少なくないからだ。

　求職者の中には、『中退したことをうまく言いつくろわないとだめだ』と思っている人がいるが、そんなことはない。きちんとその過程を振り返り、自分のこれまでを理解することができれば、問題なく企業の面接も乗り越えられ、次につなげられる」（佐川さん）

　就職Shopを利用している彼らの就職先や職種は、営業やIT企業のエンジニア、接客・サービスなど、多岐にわたっている。

　新型コロナの感染拡大をきっかけに、想像していた未来を描けなくなった若者は多いかもしれないが、新たなステップを踏み出すことは決して不可能ではないとぜひ知ってもらいたい。

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