子どもが主役、アプリは脇役

 ICTをフルに活用し、ティーチャーからファシリテーターへと見事変貌を遂げていたオランダの先生たち。

 その先生と共にあった子どもたちの様子は、どんなものだったのでしょうか?

 結論から言うと、その姿は日本の新学習指導要領で標榜されている「主体的・対話的で深い学び」という理想像そのものでした。

 視察したオランダの公立小学校でも、フィンランド同様、オープンスペースがたくさんあり、透明な壁で教室のなかが廊下からでもよく見えました。

 子どもたちは自分でどこで勉強するか、自分で決めることができます。

 驚いたのは、時間割ですら子どもが自分で決められることです。

 また、授業中、立っても座ってOKという自由な雰囲気の教室。

 その子どもが集中できるなら、まったく問題ない。結果が大事。

【9割の人が知らないデジタル教育現場】驚愕! 世界の子どもたちは、どうやって「デジタル化」に成功したのか?自由な姿勢で学ぶオランダの小学生

 さらに私たち視察団を驚かせたのが、授業中に果物やスナックを食べても問題なし! という学校の方針。

 実際、先生の話を聞きながらリンゴをかじる子どもを見ました。

「授業中ですよね?」と思わず問うた私たちに、

「だって、お腹が空いていたら授業に集中できないでしょ」

 と、さも当然といった回答が正論すぎて、返す言葉がありませんでした。

 そんな勝手なことをさせていいのか?

 結果的に、子どもが孤立するのではないか?

 いいえ、そんなことはありません。

 教師がちゃんとゴールを決めて、一人ひとりの判断や活動をサポートするからです。

 子どもたちの自主性を徹底的に育てようとしているのです。

 これは、伝統的な授業に慣れ親しんできた私たちからすると、あまりにも非常識に見えます。

 ですが、非常識でも何でもない、本来の教育の本質がそこにはありました。

 Google ClassroomというICTを活用するとともに、オランダの先生たちには、「子どもたちこそが学びの主役である」という考えが、とことん浸透していました。

 アプリは、情報を効率よく伝達するための道具、つまり「脇役」に過ぎないのです。

「ティーチャー」から「ファシリテーター」へ。

 言葉では簡単ですが、教室で「ファシリテーター」としてどう行動すればいいか、判断の根拠となる基礎知識はやはり必要です。

 まずはどのICTツールを使うと効果的か、どの場面でどんな機能を使うと問題を解決できるのか、教えてくれる人が身近にいらっしゃるでしょうか。

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