【第3の習慣】一人でゆったりすごす
目の前のタスクに集中せずに脳の「ボーッと機能」を使うことにいいのが、一人でゆったりとすごす時間です。
自分の気持ちや考えをリラックスしながら振り返ると、ボーッとする時間を意図的につくり上げることができます。
一人の時間がクリエイティブな活動にいかに大切かは、これまでの心理学研究の分厚い蓄積の中で示されてきました。
また、最近では脳科学的な根拠も示されつつあります。
目前の仕事に集中するときに使う実行機能だけではなく、ボーッとしているときのデフォルト・モード・ネットワークが、クリエィティビティに直結していることがわかっています。
また、自分の気持ちをふりかえるマインドフルネスのエキササイズなどもクリエィティブな心の習慣に直結しています(ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7395604/)。
本書『スタンフォード式生き抜く力』で紹介した「思いやり瞑想」や「自分いたわりブレイク」をぜひお試しください。
【第4の習慣】体験にオープンなマインドセット
目の前で起きる出来事をありのまま受け入れ、考え、行動する。
新しい体験に興味をもって、有意義な学びをえようとオープンな気持ちで向かう。
そうした心持ちがクリエイティビティと強く関係してくることがわかってきました。(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4459939/)
今持っているスキルや知識より、体験にオープンなマインドセットのほうが、クリエイティブな力を発揮するのに重要なのです。
新たな体験をする機会があるとき、躊躇せずに一歩前に踏み出し、新しい世界を切り拓きましょう。
【第5の習慣】数打ちゃ当たる
クリエイティビティの研究者でカリフォルニア州立大学デイビス校心理学教授、ディーン・シモントンによると、クリエィティブなアイデアの数は、単純にアイデアの数に比例すると主張しています(https://simonton.faculty.ucdavis.edu/wp-content/uploads/sites/243/2015/08/HistoryCreativity.pdf)。
クリエイティブなアイデアは、できる人や天才だけが偶然ポロリと出すものではないのです。
まさにエジソンの「天才は1%のひらめきと99%の努力である」に象徴されるわけです。
躊躇せず新しい考えをいろいろ出して、試行錯誤することがクリエィティビティにつながる「急がば回れの近道」なのですね。