3つの情報を「型」を使って図解

「予約対象者」「当日持参するもの」「予約における禁止行為」を図解していきます。以下の文章を参考にしています。

==以下抜粋
接種当日はご予約時間に接種券(原本)と身分証明書(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)を必ずご持参ください。お忘れの場合は接種できませんので、ご注意ください。また、予診票をお持ちの方は必ずお持ちください。
・自衛隊大規模接種センターでは、原則として接種券(原本)をお持ちいただいていない場合、ワクチンの接種はできません。接種券がお手元に届いてからご予約いただき、当日接種券(原本)を必ずお持ちください。
【予約対象者】
次のすべてに該当する方のみ、予約をすることができます。
ワクチンは予約数を基本に準備しているので、必ず予約をしてください。
①18歳以上で地方自治体から送付された接種券を持っていること
②今回が第1回目のワクチン接種であること
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==以下同ページより抜粋
「二重予約はしないでください!」
! 既に市区町村で接種の予約をしている方は、自衛隊大規模接種センターの接種予約はしないでください。
! 万が一、市区町村での予約と、自衛隊大規模接種センターの予約が重複してしまった場合は、速やかにどちらかの予約を取り消してください。
二重予約をすると、準備したワクチンが無駄になってしまいます。皆様のご協力をお願いします。
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「予約サイトにおいて、迷惑行為はしないでください!」
! 悪質ないたずら等による予約はしないでください。
! ワクチンを接種する意志がない方は、予約をしないでください。
 このような予約は、接種を希望される方の接種機会を奪うことになります。また、予約がキャンセルされない場合は、準備したワクチンが無駄になってしまいます。
 同様の行為が広がり、また繰り返されれば、刑法第233条の偽計業務妨害罪に抵触するおそれも生じかねません。皆様のご協力をお願いします。
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「予約対象者」を図解!

 対象となる人を限定する要素が3つあり、全てを備えた人のみ接種が可能という内容です。このような内容を表すのに適しているのが「交差」の型です。

「3つの要素の全てを併せ持つ」を表します。今回の内容を図解するとこのようになります。

「コロナワクチン大規模接種」の予約方法を【1枚の図】にしてみた!

「当日持参するもの」を図解!

 当日必ず持参しないと接種を受けられない「3つの要素」と「1回目・2回目両日とも必要」という内容を伝えたいので、3つの要素が並列に並び、それら全てが両日必要ということを「分岐の型」で伝えます。チェックボックスをアイコン的に入れるとよりわかりやすいでしょう。

「コロナワクチン大規模接種」の予約方法を【1枚の図】にしてみた!

「予約における禁止行為」を図解!

 3つの独立した要素を1つずつしっかりと伝えたい時、イメージされる型はいくつかあり、「サテライト型」もその1つです。

 例えば会社の理念などはサテライト型で表す場合も多いです。独立した要素でありながら、その要素が互いに関係しながら1つの事象を生むことを表現するのに適しています。さて、今回の禁止事項も3つの要素となっていますが、このサテライト型が適しているでしょうか?

 実際に作図してみると、各要素に関係性があるような印象になり、違和感があります。また、その行為によって「ワクチンが無駄になってしまう」という因果関係が伝わりにくくなっています。下図を見てください。

「コロナワクチン大規模接種」の予約方法を【1枚の図】にしてみた!

 そこで、「収束の型」を使い図解しました。禁止事項がそれぞれ独立し、中心に置かれた「根拠」との関係が明確になります。下図を見てください。

「コロナワクチン大規模接種」の予約方法を【1枚の図】にしてみた!

 また、予約者からすれば「そんなことは普通しないでしょ」という内容かもしれませんが、うっかり二重予約してしまいそのままにする可能性もあります。禁止であることを強く伝えるために、各項目の背景に「×印」を入れて、並んでいる他の情報との差をつけています。

「1枚の図」で予約についての情報を凝縮

 それでは今回の内容を一枚の図にしてみましょう。今回は「流れ」「交差」「分岐」「収束」の型を使って内容を図解してみました。下図を見てください。

「コロナワクチン大規模接種」の予約方法を【1枚の図】にしてみた!

 ワクチンについての話題は日々流れています。しかし情報が多いだけに、「それほど複雑ではないことがなんだかわかりにくいものになっている」こともあると感じています。

「スマホから予約なんて初めて」という方も多いかもしれませんし、予約自体にハードルの高さを感じている方もまだまだいるかもしれません。図解する場合は、常に情報が届く対象者の視線に立った、わかりやすいブラッシュアップを心がけたいものです。

 図解を取り入れ実際に書いていくことでわかりやすく伝える表現力もどんどん洗練されていきます。まずはざっくりしたメモ書きで試行錯誤しながら、「聞きながらメモして図にしてみる」「自分の考えを棚おろしして図にしてみる」など、できることから図解の一歩を踏み出してみませんか?
(この記事の内容は2021年7月2日現在の情報をもとに作成しています)