テレワークで部下に嫌われる人・好かれる人の差は「文章力」にあった

テレワークでも活躍できる優秀なマネージャーに共通するのは、文章でのコミュニケーション能力が極めて高いことだ。メールやメッセージ、チャットでのやりとりが増えたニューノーマルの時代、部下のやる気を引き出すには、どうすればいいのだろうか。
コロナ禍にもかかわらず売上前年比109%を突破し、快進撃を続けている「ドムドムハンバーガー」社長・藤﨑忍さんは、スタッフとの信頼関係の構築が売上アップの鍵だと語る。39歳まで就業経験なしの専業主婦から、SHIBUYA109でギャルと働き、新橋で居酒屋を開業、その後、入社9ヵ月でドムドムハンバーガーの社長へ大抜擢……と、多くの人に信頼され、さまざまな場所で結果を出し続けてきた藤﨑さんは、どんなメッセージを書いているのだろうか。
今回は『ドムドムの逆襲』(ダイヤモンド社)発売を記念し、「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)出演でも話題の藤﨑さんに、そのコミュニケーション力の秘密について取材した。(取材・構成/川代紗生、撮影/疋田千里)

「ドムドムの逆襲」はスタッフとの信頼関係づくりからはじまった

――今回の本を読んでとても驚いたんですけれども、ものすごいスピード感ですよね。藤﨑さんが代表取締役社長に就任されたのが2018年8月。その後、SNSで大ヒットした『丸ごと!! カニバーガー』や新店舗のオープンなどを経て売上が向上し、2021年3月期の決算では売上前年比109%、ついに黒字化を達成……と、すさまじい勢いだな、と。それにしても、ここまでの急成長に、スタッフみんなを引っ張ってこられたのが本当にすごいですよね。一時期よりも店舗数がガクンと減って、「絶滅危惧種」とまで呼ばれていたところからのスタートじゃないですか。

藤﨑忍(以下、藤﨑):じつは、「ドムドムの逆襲」は、スタッフとの信頼関係づくりから始まりました。勇ましい本のタイトルにくらべると、控えめなスタートですよね(笑)。

みなさんのことを考えると、突然、再生請負人でもない私が社長になって、不安を覚えた方は多かったと思います。でもだからこそ、信頼関係をつくることは、会社を復活させるうえで何よりも重要だなと。たとえ嵐が来てもしっかりと踏ん張って倒れない、「筋肉質で強い組織」にすることを目標にしたんです。