このように、日々のセロトニン分泌は、朝の光、夜の光をどのようにコントロールしているかで大きな差がついてくるわけです。私は、自分の感情を安定させてうまくコントロールしていくには、朝晩の光に気をつかって生活リズムを整えていく姿勢が非常に大切だと考えています。

【精神科医が教える】イライラしない体質に変わる! 朝のおすすめ習慣2つ日光を浴びて起こる効果 イラスト:安賀裕子

つまり、怒り、不安、イライラなどの自分の感情をうまくマネジメントしていくには、朝晩の光をうまくマネジメントする姿勢が必要不可欠なのだということです。

朝のウォーキング

セロトニンは、テンポよくリズミカルに体を動かすことによって活性化します。とくに、一定間隔で手足を動かして、同じ動きを反復するリズム運動がおすすめです。

そうした運動の代表がウォーキングです。

ウォーキングで効果的にセロトニンを分泌させるには、とにかくサッサッとリズミカルに足を出すことが大切。できれば、15分から30分くらいかけて早歩きをするといいでしょう。誰かと一緒に歩くときは、互いに会話をしながら歩ける程度のスピードで早歩きをするのがおすすめです。

なお、日々の生活シーンの中でウォーキングをするなら、毎朝の通勤で最寄り駅の1駅先まで歩くのはいかがでしょう。朝の通勤時間帯は、ちょうどセロトニンが上昇するタイミングと重なります。

朝、起床して太陽の光を浴び、ごはんを食べ、駅までの道を早足でリズミカルに歩く。そういう習慣をつけていけば、しっかりとセロトニンレベルを高めることができるはずです。