この場合、借金といっても、お金(資産)を生み出すための借金です。そもそも、金融機関から借金できるということは「信用」の表れで、むしろプラスのことなのです。融資を受ける場合、原則として、団体信用生命保険(団信)に入るので、生命保険代わりになる点も不動産投資の長所です。
特徴(8)
「人」が相手
不動産は、ほかの投資に比べて「人」(人の集まりである会社・組織も含む)が相手という特徴があります。
物件探しはインターネットで済ますとしても、買う場合は不動産屋を通します(売主・買主との直接の売買はお勧めしません)。融資を受けるなら金融機関が相手になります。購入後に管理を任せるなら不動産屋、自分で管理(自主管理)するにしても、入居者募集などの業務はやはり不動産屋が相手になります。
つまり、不動産経営では、購入においては金融機関と不動産屋、購入後は不動産屋が極めて重要です。物件そのものがよくても、金融機関や不動産屋という「会社・組織」、そこにいる「人」の部分で成功も失敗も決まります。
税についても、規模が拡大していくと税理士が不可欠です。もちろん各種法律や制度については司法書士や弁護士といった専門家の手を借りることもあります。
そもそも、家賃収入は、入居者、つまり他人からの収入です。入居者は家賃を払っていただく大事なお客様ですが、要望・クレームも言ってきますし、滞納・夜逃げもありえます。その対応や処理も、また不動産屋や法律の専門家といった「人」に相談したり依頼したりします。
僕の個人的な見解ですが、最後に人を動かすのは、計算や理屈ではなく「情」です。この「人」相手というのは、いい意味でも悪い意味でも、不動産投資(不動産経営)の大きな特徴ですので、とくに述べておきます。
特徴(9)
定型化されている
不動産投資(不動産経営)は、物件購入、融資、日常業務などが定型化されています。成功した人のやり方を完全に再現することはできませんが、ある程度の「型」はあります。
つまり、いったん覚えて慣れてくれば、あとは知識を加える・更新していくことで対応できます。
お金を生み出すシステムをつくることが不動産投資(不動産経営)の中心です。金融機関から融資を受けて物件を購入し、入居者の家賃で返済して資産を増やし、その物件を維持・拡大することが仕事です。