教育ジャーナリスト、おおたとしまさ氏は、『受験と進学の新常識』(新潮新書)で、大学受験予備校が公表する合格実績のカラクリについて実例を挙げて指摘した上で、以下のようにまとめている。
・超短期間の格安な講習を受けただけでも合格者にされていることがある。
・学力トップ層の授業料をそれ以外の生徒たちが負担している構造がある。 (同書)
おおた氏のこの指摘は、大学受験予備校以外の合格実績にも当てはまる。中学受験塾の幹部は明かす。
「実は、少なくない数の私立中学校では出願時や入学時に、その生徒が通っている塾名をアンケートで聞き出しています。学校は、その生徒がたとえ複数の塾に通っていたとしても最も帰属意識の高い塾がどこなのか、その塾名を正確に把握しているわけです。そして、塾によっては自らが発表する数字と、学校側が把握する数字に大きな乖離があるのが実態です」