【第3位】「お皿」を使うのをやめた
今はこんなご時世ということもあり、外食を減らして自炊をする人も増えているのではないかと思う。私は一人暮らしをしているので、毎日自分で食事を作っている。そもそも私はフリーランスで自宅での仕事が多いので、仕事のあとに外食という選択肢がない。
たとえば、「豆腐」と「チキンカツ」と「お蕎麦」を食べるとする。皆さんは何枚のお皿を利用するだろうか。もちろん豆腐はパックからという選択肢もあるだろう。しかし、それでは味気ない。あまりにズボラで私が目指すオシャレな北欧チックな生活にならない。
そう考えるとお皿は3枚は必要となるだろう。豆腐に1枚、チキンカツに1枚、お蕎麦に1枚。これを私は「やめる」という選択をした。お皿がなくても全然問題ないのだ。
お皿は使うと洗わなければならない。使った枚数が多ければ多いほど洗わなければならない。それが私には耐えられなかった。そんなときに出会ったのがボウルでした。料理を作る段階ではよく使うと思うけれど、もうすべてを1個のボウルにしちゃおうと思ったわけだ。何品あろうと洗い物は1つだ。
世界には1プレートというものがある。1枚のお皿にいろいろな料理が乗っているものだ。そこからヒントを得た。プレートとちがい、ボウルは深さがあるので、あふれる心配もない。また黄色のボウルを使っているのでイロドリを楽しむこともできる。
この本にもすばらしきことが書いてある。
「いままで当たり前にやってきたことを試しにひとつ、減らしてみる。ずっと続けてきたことを変えるのには勇気がいりますが、ひとつだけ、何かを変えてみてください。まずはひとつで十分です。背負いすぎしてしまった荷物を少しずつ、体からおろしていきましょう」
まさにそうなのだ。私もいきなりお皿を辞めたわけではない。1枚減らし、2枚減らし、やがてボウルに行き着いた。炊飯器から直接食べた時期もあった。鍋から直接食べたこともある。それは「やめる」のやりすぎだ。だから、ボウルなのだ。洗い物をする時間が短縮され、仕事の時間を取ることができる。
ちなみに私の家には冷蔵庫もテレビも掃除機もソファもベッドもない。食べ物は毎日必要な分だけ買いにいけばいいし、テレビはそもそも見ないし、掃除機はほうきでいいし、ソファはパソコンの前にしか座らないのでいらないし、ベッドは場所を取るから布団を毎日敷いて畳めば、日中はそのスペースを有効に使える。
このような生活をすると、本にあるように、たしかに体が軽くなった気がした。ただ私は別にミニマリストではないので、部屋にものが少なく、きれいというわけではない。