【第1位】「TPOに合わせた服」をやめた
人は毎日服を着る。何かしらを身につけなければ、外に出ることはできない。またTPOに合わせてファッションは変わる。スーツを着る場面もあれば、アロハシャツでいい場面もある。
そういうのを基本的にはやめた。毎日同じ服を着ることにしたのだ。厳密には毎日ちがう同じ服だ。哲学みたいな気もするけれど、そんな難しい話ではなくて、同じ服を5枚くらい買っちゃうのだ。結果、今日も明日も明後日もちがう服だけど同じ服を着ていることになる。
この本にすばらしきことが書いてある。
「清潔にしていれば、おしゃれでなくてもいい」
野球選手などがテレビに出る時、その番組では野球をしないけれど、ユニフォームを着ていることがある。視聴者にとってはその服を見るだけで、その人が野球選手でどこのチームなのかがわかる。つまり服はその人が誰なのかを第三者に示す大切なアイテムでもあるのだ。むしろコロコロ毎日服を変えないほうがいいまである。
いつも同じ服を着ていると、その服のTPOの幅が広がるというか、周りもいつもこの服だもんね、と同じ服で許される場面が増えてくるというすばらしい面もある。よりフットワーク軽くどこででも仕事ができるのだ、たぶん。
この本にもこう書いてある。
「対応しきれない自分が悪い、もっと余裕を持って計画をたてなければと自分に負荷をかけるのはやめましょう」
服装は難しいから、この服ちがったかな、と現場に行ってから思ったりもするけれど、ちがうのだ。同じ服を着ていれば、だんだんと周りが優しい目で見てくれるようになるのだ。周りに理解してもらえばいいのだ。自分は悪くないのだ。
問題はある。同じだけれどちがう服を着ていることを知らない人と、泊まりでどこかに行くと2日目の朝から微妙に距離ができる。「同じ服を着ている、清潔じゃない」と思われているようだ。そういう時は言いましょう。
「これ同じ服なんですけど、ちがう服なんです」と、誇らしげに。
「世間の常識」から解放されてラクになる
「やめてラクになったことベスト3」を書いた。「お皿をやめる」「友だちをつくるのをやめる」「TPOに合わせた服をやめる」という、多くの方が直面している問題を書くことができたと思う。
いや、すみません。本に書いてあること自分にいいように引用して書いただけです。たぶん私の記事では全然解決していないと思います。生きづらさを抱えている方はぜひ『「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる』を読んでみてください。
この本は薄々気づいていたこと、自信が持てなかったことを解決してくれる。視野を広げるというより、視点を変えることのできる内容で、社会の常識から解放される感じだ。
具体的には、この記事で書いたようなことだ。この記事ではわからないよ、という声は聞こえる気がする。そういう意味ではこの記事は失敗かもしれない。
しかし、この本にすばらしきことが書いてある。
「失敗したときは、失敗に向き合うより、ちがうことに気持ちを向ける方が立ち直りは早いのです」
そう、今の私はもうちがうことに気持ちを向けている。そろそろお皿がわりに使っているボウルを新しい色に新調しようかと。