【第2位】友だちをつくるのをやめた
1年生になったら友だち100人できるかな、という歌がある。私も小学生に上がる頃に歌った記憶がある。その頃の私にアンサーをあげたいと思う。
「できません」
できないのだ。驚くほどできない。修学旅行の班をつくるとき、余っていた。結局どこかの班に入れてもらったけれど、当日の班行動では気づけばひとり。ただポイントはそこで、修学旅行で訪れていたニュージーランドをひとり歩いているときが一番楽しかった。
この本にも、
「いつも誰かと一緒でいないとつらいというタイプと、ひとりでいるほうがはるかにラクというタイプがあります」「どうするのがいいのかではなく、自分がどんなタイプなのかを考えてみると生きるのが少しラクになるのではないでしょうか」
と書いてある。
自分のタイプ次第。友だちがいなくても問題ないのだ。私は友だちがいなくていいタイプだったわけだ。
もちろん私も悩んだ時期がある。友だちがいないとダメだと。結婚するとする。おそらく私は今を時めく女優と結婚するだろう。あるいはランウェイを彩るモデルと結婚するだろう。そうなると千葉の浦安辺りで結婚式を開くことになる。そのとき、私は呼ぶ友だちがいないと悩んだのだ。
新婦はがっかりするかもしれない。盛大な結婚式なのに、新郎側の出席者が異常に少ないのだ。結婚式の会場にやってくるネズミのキャラクターもちょっと気まずそうにするかもしれない。それを避けたいと思い悩んだ。しかし、やがて「結婚式をしない人と結婚すればいいんだ」と気がついた。あと、ネズミのキャラクターを呼ばないでおこうと。
「自分と相性がいい相手、相性がいい環境を探す」
と、この本にも書いてあった。もっともこんな考えだから友だちができないのではないか、というのは今回一切考えないものとします。