全世界1000万人が読んだベストセラー『ザ・ゴール』をご存じだろうか? この伝説的ビジネス書は、2021年に日本版刊行から20周年、さらに、著者エリヤフ・ゴールドラット博士10周忌という節目のタイミングを迎えている。
「制約理論(TOC)」や、今日のパーパス経営にも通ずる「企業の最大の目的(ザ・ゴール)」とは、いったい何なのか? Amazon創業者のジェフ・ベゾスも経営陣と読んできた名著『ザ・ゴール』。ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥教授(京都大学iPS研究所所長)やジャパネットたかた創業者の髙田明氏(A and Live代表取締役社長)など、国内トップクラスの知識人・経営者らも絶賛し、座右の書としてきた『ザ・ゴール』だが、「じつはまだ読めていない」というビジネスパーソンも少なくないはずだ。
今回はビジネスの普遍的なテーマである「会社の地力を測るシンプルな3つの指標」に迫る。

Amazonジェフ・ベゾスの愛読書で明かされた「会社の地力を測るシンプルな3つの指標」
Amazonジェフ・ベゾスの愛読書で明かされた「会社の地力を測るシンプルな3つの指標」
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会社の目標(ザ・ゴール)は3つの指標で測る

前回の第2章で、「お金を稼ぐこと」こそ会社の最大の目標であるということに気がついた主人公の吾郎は、ネクストステップとして3つの指標を手に入れる。

3つの指標とは

(1)スループット (2)在庫 (3)業務費用

である。

馴染みのない言葉であるがゆえに、ここで躓いてしまう人も少なくないはずだ、今回はこの3つの指標について詳しく解説をしたい。まず、前提としてこの3つの指標は「会社が稼げているか」を計測するためのものである。

「それが何のための考え方であるか」という点はつねに意識をしてみてほしい。

それでは1つ目のスループットから考えてみたい。

スループットとは販売を通して得たお金のことである。重要なことは「販売で得た」という部分だ。生産で得たお金ではない。どんなに優れた製品をつくってもそれが売れなければ意味がない。つくったものの販売でいくら稼ぐことができたか、それがスループットである。言い換えると、会社に入ってくるお金である。

2つ目は在庫だ。在庫とは製品そのものを指しているわけではない。

スループットが入ってくるお金であるならば、在庫は溜まっているお金と考えるのがわかりやすいだろう。会社の倉庫に眠っている在庫はないだろうか。それらを『ザ・ゴール コミック版』では「これから販売すればお金になるもの」として考える。倉庫にある製品在庫は余っているものではなく、お金に換わる潜在的なものととらえよう。

3つ目が業務費用だ。

これは在庫(溜まっているお金)をスループット(入ってくるお金)に変えるために必要なお金のことである。簡単に言い換えると、出ていくお金だ。製品を完成させるためのコストや輸送料などが業務費用になる。入ってくるお金を増やすためには重要なものである。この業務費用を削りすぎてしまうとその分、入ってくるお金も減ってしまうため注意する必要がある。コスト管理は大事ではあるが、ポイントとして忘れずにいてほしい。

まとめると「会社が稼げているかどうか」を測る指標は3つある。

(1)スループット(これから会社に入ってくるお金)
(2)在庫(会社に溜まっているお金)
(3)業務費用(販売のために会社から出ていくお金)

である。

上記の3つの指標をぜひ実務で考えてみてほしい。

なかなか成果が出せていない会社は、どこかバランスが崩れているはずだ。