ひろゆきが呆れる「職場で絶対にやってはいけないこと」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語った『1%の努力』は、34万部を超えるベストセラーになっている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

職場の「見えない地雷」

 職場の人間関係で悩んでいる人は多いでしょう。できるだけストレスを抱えないように働きたいものですね。

 職場の人間関係には、いくつか地雷があります。それを平気で踏んでしまう人が後をたちません。必要なのは、見えないものを見ようとすることです。つまり、知識が足りていません。ということで、その中でも、本当によく見かける地雷を1つ紹介したいと思います。

「新人への態度」でわかること

 みなさんは、職場に新しく入ってきた人に、どんな態度を取っていますか?

 じつは、ここにすべてが集約されていると言って過言ではありません。

 どんな職場にも新人はいます。というより、どんな人でも「新人だった頃」があります。しかし、時が経つにつれて、当時の記憶は薄れてしまい、中堅やベテランになる頃には、すっかり偉そうになってしまう人が多くいます。本当にめちゃくちゃ多い(笑)。

 そして、新入社員で入ってきた人に対して、「偉そうな態度をとる人」が現れます。「君なに、新人くん? やる気あるの?」と、偉そうに話しかけるような人を見ると、本当に残念な人だなと感じます。

「新人はあなたを追い抜いていきます」

 どんな職場でも先輩・後輩の関係があると思いますが、先輩は「先にそこにいるだけ」です。だから、仕事を覚えているのです。それを勘違いして「自分のほうがすごい」と思い込んでいるから、悲劇が起こります。

 新人とはいえ、みるみる仕事を覚えていくでしょう。「そんなこともできないのか」と思っていた人も、どんどん成長していきます。先輩であるあなたの能力をはるかに追い抜いていく可能性だってあります。

 新人をいじめるのは、虎の赤ちゃんをいじめるようなものです。赤ちゃんの頃は「猫と変わらないじゃん」と思っていても、成長して立派な虎になる頃には絶対に歯向かってきます。

 なぜ、そういう想像力が働かないのでしょうかね。不思議でなりません。

どんな人にも「敬語」と「さん付け」を

 ちなみに、僕は、どんな人に対しても「敬語」を使うようにしています。初対面ならなおさらです。

 相手が新入社員だろうと、学生だろうと、必ず「さん付け」で呼び、敬語で話します。だって、その中から、将来ものすごく偉くなる人だって現れるでしょうから。大きな仕事をくれる人もいるかもしれません。

 だから、平等に扱うようにしています。「この人、仕事できるのかな?」と思うようなときも同じです。人はある時に急成長するものなので、予測することができないんですよね。

 芸能人であれば、ADさんに偉そうな態度をとる人は、後々、絶対に干されます。なぜなら、そのADが数年後にディレクターやプロデューサーになるわけです。そのときに態度を変えたって、「三つ子の魂百まで」で、AD時代のことは死んでも忘れないでしょう(笑)。

 ということで、今の職場で長く働いている人は、ぜひ気をつけてみてください。そのナメてる新人が、いつかあなたの上司になったり、社長に上り詰めたりする可能性を忘れないようにしましょう。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。