ミドルマネジャーを信頼し、相談することの大切さ
加えて我が社では、メンター制を導入することでマネジャーがジュニアメンバーをサポートする体制を整えています。ジュニアメンバーが実現したいことを細かく定義し、それに対しマネジャー陣が四半期ごとの面談でアドバイスすることで、対話とそれぞれの未来像の共創を促しています。
ここまで私の実体験に基づいて解説をしていますが、今でも日々試行錯誤していますし、実は10年以上前に支援先企業の社長に就任した際には、数多くの失敗をしました。
とても信頼していた部門長の一人が、全社員の前で「社長の言葉が信頼できないので辞めます」と言って辞めていったこともあります。
また、私が経営方針の修正をどうにか正当化しようと足掻いていたときには、「経営の実態を開示した上で説明してもらえれば納得できるのに、我々を信用していないのか」とマネジャー陣から言われたこともあります。
経営陣だけでなく、ミドルマネジャーとも定期的に時間を設け意思疎通を図っていたつもりでしたが、自分自身が胸襟を開いていなかったことを深く反省しました。現場と経営をつなぐ大切な役割を果たしているミドルマネジャーを信頼し相談することの大切さ、会話ではなく対話をすることの重要さを痛感しました。