よく知りもせず判断した「苦手」のなかに「好き」や「才能」が埋もれている?
とくに仕事やスキルアップにおいては、
「私はこれ苦手だから」とか、
「私の弱点ってここなのよね」とか、比較的、第一印象で判断してしまいがちだ。
けれど、そんなこと言ったら、私は初対面の人に取材するのも、苦手でしょうがない。
学生時代は現代文が一番の苦手科目だったし、もしかしたら、文章を書くのだって得意なわけじゃないのかもしれない。
第一印象だけで決めていたとしたら、ライターを目指そうだなんて考えなかった可能性も十分ある。
たぶん、周りに「やれ」と言われなかったら絶対挑戦しなかったであろうことが、私にはたくさんある。
でも、続けてたらどんどん面白くなっていった。
逆に、続けてそれでも好きにならなかったことってほんの一握りで、
「あ、やってみたら意外と面白かったわ」ってことのほうがずっと多い。
そう考えると、いまできなくて苦しんでいることも、
「苦手だから別の得意を探そうかな」と思っていることも、もしかしたら、続けていたら私の「得意」や「才能」になるかもしれないし、
「もっと他に向いてること探そ」ってすぐに判断するよりも気が済むまで続けてから判断してもいいのかもしれない。
もちろん、時間は有限だから、わざわざ興味ないことに時間投資するほうがもったいない、という意見もわかるけれど、もしよく知りもせずに判断した「苦手」のなかに私の「好き」や「才能」が埋もれているのだとしたら私は簡単に諦めたくはない、と思う。
弱点だと思う部分があるのなら、克服する努力をしてからやめる判断をしても、遅くはない。
「つまらない」と「知らない」は違うのだ。
人生は努力と知識次第でいくらでも面白くできる。
1992年、東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。
2014年からWEB天狼院書店で書き始めたブログ「川代ノート」が人気を得る。
「福岡天狼院」店長時代にレシピを考案したカフェメニュー「元彼が好きだったバターチキンカレー」がヒットし、天狼院書店の看板メニューに。
メニュー告知用に書いた記事がバズを起こし、2021年2月、テレビ朝日系『激レアさんを連れてきた。』に取り上げられた。
現在はフリーランスライターとしても活動中。
『私の居場所が見つからない。』(ダイヤモンド社)がデビュー作。