2016年の発売直後から大きな話題を呼び、中国・ドイツ・韓国・ブラジル・ロシア・ベトナムなど世界各国にも広がった「学び直し本」の圧倒的ロングセラーシリーズ「Big Fat Notebook」の日本版が刊行された。藤原和博氏(朝礼だけの学校 校長)「プログラミングは新しい言語の獲得だ」、野田クリスタル氏(お笑い芸人・マヂカルラブリー)「プログラミングがやりたくなる! まるでゲームの攻略本みたい!」、尾原和啓氏(元グーグル・IT評論家)「プログラミングを通して、ビジネスにも応用できる考え方が見えてくる!」と絶賛されている。本記事では、全世界700万人が感動した同シリーズのプログラミング編『アメリカの中学生が学んでいる 14歳からのプログラミング』より、本文の一部を抜粋・掲載します。

情報化時代がやってきた

 石器時代、ヨーロッパの暗黒時代、工業化時代……。そしていまでは、情報化時代がやってきた、と表現されることが多い。どうしてだろう?

 それは、両手を使ってモノをつくる時代から情報技術を使って何かを生み出す時代へと変わったからだ。情報を使ってモノを生み出す、新しい方法が見つかったということだ。

【アメリカの中学生が学ぶプログラミングノート】情報とコンピュータ

 コンピュータは、情報処理装置の仲間といえる。つまり、情報を受け取って、みんなにとって使いやすい形に変えてくれるのがコンピュータなのだ。


◆地図アプリは、衛星から送られてくる情報を処理して、目的地までの最短ルートを見つけてくれる。おまけに、渋滞まで避けてくれる。

◆ソーシャルメディア(アプリ)(Snapchat、Twitter、Instagram、Facebookなど)は、みんなの個人情報(「いいね!」、投稿など)を処理して、一人ひとりのプロフィールをつくりあげる。それを企業は商品を売り込むのに使う。

 自動運転車は、大量の情報を収集して分析し、予測や判断をおこなう。車の外側につけられたカメラやセンサーから、レーダー(電波を使って物体の存在や距離を検出する装置)、ライダー(レーザーを使って目標物までの距離をはかる装置)、超音波、動画などのデータを収集し、車のハードディスクにいったん保存したあと、インターネット経由で強力なコンピュータへと送り、人工知能(AI)プログラムを使ってデータを分析するのだ。

 AIプログラムは、そうやって集められたデータどうしを結びつけ、人間の安全な運転のしかたを分析して、運転技術を学んでいくというわけだ。

【アメリカの中学生が学ぶプログラミングノート】情報とコンピュータ

 ふつうは情報が多ければ多いほど、そしてその情報を理解するための手段が向上すればするほど、下せる判断の質は高まる。

 たとえば、きみの親友のために誕生日プレゼントを選ぶほうが、つい最近町に引っ越してきた子のために誕生日プレゼントを選ぶよりも、ずっと簡単なはずだ。どうしてだろう? それは、きみの親友についての情報のほうが多いから、相手が気に入ってくれそうなプレゼントを判断しやすいというわけだ。

【アメリカの中学生が学ぶプログラミングノート】情報とコンピュータ