英語の「知識」を「スキル」に
転換するための3つの法則
それは、先述の通り、高スコアを取ることができたからといって、それがそのまま「スキル」になるわけではないということです。では、「知識をスキルに転換したい」「英語ができるようになりたい」という人は、どうすればよいのでしょうか。ポイントは3つあります。
【ポイント1】どういう状態になりたいのか、「自身のニーズ」を深掘りする
「英語ができるようになりたい」という目標は、目標としてはかなり漠然としたものです。
漠然とした目標からは、具体的な行動のアイデアは出てきません。「英語ができるようになりたい。でも何から始めたらよいのかわからない」という人の多くは、英語を学ぶ目的や、英語の使いかたの、具体的なイメージがないためです。
お腹をすかせながらレストランに入ることを想像してみてください。「お腹がすいたから何か食べたい……」と思っているだけでは、いつまでたっても料理は出てきません。そのときの気分、好み、量、バランス、栄養面などを考えたうえで、自身のニーズに沿った料理は何かを具体的に考え、判断し、注文することで、ようやく、料理が出てくるのです。
英語も同じです。「スキルを得たいから、英語でも学びたい…」という漠然とした考えのままでは、いつまでたっても英語は身につきません。「自身のニーズ」を深掘りしてみることが大切です。
たとえば、「英語で会話ができるようになりたい」のであれば、外国人の友達と映画の話ができるようになりたい、仕事で込み入ったディスカッションをしたいなど、まず、自身のニーズは何なのか、どういう状態になることを自分は期待しているのかを、具体的に考えるのです。
やみくもに英会話学校に通ったり、英語の教材を購入したりする前に、まずは自身のニーズや期待を明確にする。すると、それによって、費やすべき時間や労力、学習内容が、随分と違うことがわかってきます。それらが具体的であるほど、「やるべきこと」も具体的になっていくはずです。