「評価されやすい人」と「されにくい人」<br />の決定的な違い

多くの人に共通する悩み、それは「誰とも戦わずに好きなことで効率的に結果を出す方法があるなら教えてほしい」ということだろう。この悩みの解決法をいま話題のプロデューサー佐久間宣行が指南する本『佐久間宣行のずるい仕事術』がついに刊行された。「限られた時間」と「自分の得意」で付加価値を生み、ムダなことはやらずにコスパよく、戦わずしてラクして速く成果を出すための、佐久間流、力の入れ方、力の抜き方とは? 今回は本書の発売を記念し、特別インタビューを実施。1999年にテレビ東京に入社して以来、番組プロデューサーとしてさまざまな活躍をしてきた佐久間氏に、「評価される人」になるための方法について聞いた。
(取材・構成/川代紗生、撮影/石黒幸誠)

どこに行っても「評価される人」の共通点とは?

──佐久間さんは30代に入ったくらいのときから、会社から離れても生きていけるように自分をブランド化する戦略を立て始め、現在はフリーランスとしても活躍されているとのことですが、「どこに行っても重宝される人」「求められ続ける人」の共通点は、一体何だと思いますか。

佐久間宣行(以下、佐久間):「投資される人間である」ことだと思います。サラリーマンなら会社に、フリーランスならクライアントに、どこに行っても「この人に投資したい」と思われる人であることじゃないでしょうか。

たとえば、精一杯がんばっているつもりなのになかなか評価が上がらないとか、やりたい仕事を任せてもらえないとか、いつも別の同期ばかりがいいポジションにアサインされる……みたいな状況があるとしますよね。その場合、「こいつに投資したらもっと大きくなって返ってくるだろうな」という期待感を持たせられていない可能性が高いんですよ。

──なるほど。組織の中でも、自分という人材がどうしたら売れるか、考え続けなければならない、ということでしょうか。

佐久間:そうですね。それと同時に、自分の強みと組織の評価軸が一致しているかどうかも、客観的に判断した方がいいかもしれませんね。組織の中でそれほど重要じゃない仕事の知識やスキルをいくら磨いても、別に評価されないじゃないですか。だから、ライバルが少ないジャンルを探すとか、自分の得意なことを横展開して新たな強みにするとか、そういった工夫が必要になると思います。