現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
どんな仕事も「人のため」
みなさん、「やりがい」を感じて働いていますか?
そもそもどんな仕事も「人のため」に何かしら役に立っていると思います。
直接、「ありがとう」と言われなくても、自分が意識すればいいだけの話です。
なので、僕は「やりがい」より「休み」のほうが大事だと思っているので、その考え方について話そうと思います。
「お返事は1ヵ月お待ちください」
いまの会社や職場で、「2週間以上の休み」はとれますか?
たぶん、1週間くらいが限界ではないでしょうか。
というのも、日本には「バカンス」という文化がないからです。
ヨーロッパにはバカンスという文化があって、何週間も、ヘタしたら1ヵ月くらい休みをとることが当たり前です。
もし、仕事関係のことである会社に問い合わせても、「その担当者はバカンス中で、お返事は1ヵ月お待ちください」と返されることだって、よく起こります。
それくらい、「やりがい」よりも「休むこと」のほうが重要なのです。
「社会的評価」がない仕事
キリスト教の価値観では、労働は「罪を償うため」にやるものです。
その行為に対して、「汗水たらして働くのは尊い」と洗脳させたのが、日本の労働価値でしょう。
歯車として頑張って、社内だけで評価されるような仕事は、その時間だけ割り切ってやればいいだけです。
本当にやりたいことは、「業務外」、つまり自分の時間にやればいいし、思いっきり休めばいいんです。
それとは別に、「社会的評価」が得られる仕事もあります。クリエイターっぽい仕事なら、自分の名前が世に知られるきっかけになったりします。
そういう仕事なら、業務外でもやりがいを持って働けばいいんでしょうが、そうではない仕事は「別物」として捉えましょう。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。