ひろゆきが語る「LINEの返信が遅くてイライラする人」の心理ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

メールの返信が「早い人、遅い人」

 みなさん、メールやLINEの返信は、早いほうですか。それとも遅いほうですか?

 僕はわりとどちらも早いほうで、1日のどこかでまとめて返信したりするタイプです。

 ただ、中には返信が遅い人もいます。

 お互いに同じような返信頻度であれば、ストレスは少なくていいのですが、それが合わないときもあります。

 特に、自分の返信が早いのに、相手がものすごく遅いなら、かなりイライラするのではないでしょうか。その対処法について述べていきましょう。

相手のことを考えるのは「ムダ」

 僕の場合、自分の返信が早いからといって、相手に同じような速度は求めません。

 どんな用件であれ、メールやLINEの内容は、相手も確認しているはずです。

 だったら、それの対する返事をするかどうか、早いか遅いかは、相手の問題なんですよね。

 せっかちな人は、自分が送った文面を何度も確認して、「もしかすると、心理的に負担だったかな?」「内容がうまく伝わっていないかな?」などとヤキモキします。

 でも、その時間って、めちゃくちゃムダだと思うんですよね。

 だって、わからないかったら「わからない」と、相手が送ってくればいいだけですから。

メールも家事も「めんどくさい」

 メールの返信は、家事と同じです。

 それは、「やろう」と思ってから行動に移すまでに「心理的ハードル」が起こるということです。

 たとえば、洗濯をするのであれば、洗濯物を放り込んでスイッチを押せばいいだけです。洗い物も、やり始めると5~10分で終わるはずです。

 それなのに、「よし、やろう」と腰をあげるまでが相当な時間がかかりますよね。

 メールの返信も同じです。

 メールを開いて、「ああ、これに返信しないとな……」と、少しずつ心の負担になっていくのを実感するはずです。

 僕の場合は、あまり相手のことを深く考えずにレスポンスするのですが、多くの社会人はそうはいかないでしょう。

返信の「締切」を決めよう

 ということで、相手のメールが遅いことに対してイライラしないように考え方を変えるべきです。

 返信が来るまでに3日とか1週間とかかかるような人であれば、「そういう人なんだ」と思って付き合うことです。

 連続で催促をしたり、待ちきれずに電話をしたりするのではなく、相手の都合に合わせる。

 まあ、元々、メールはそういうことができるツールとして生まれたわけですから。その原点に戻って、イライラしないメール術を身につけましょう。

 もしくは、「この日までに返信ください!」とあらかじめ伝えておくのもおすすめです。たぶん、その締切のギリギリになると思いますが、返信がくる可能性は高いです。

 そうやって、あなたのほうから返信が来やすい仕組みをつくればいいのではないでしょうか。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。