次にTime(納期や締め切り)。納期や締め切りに間に合わせるために、どんなことをしているのか。たとえば1年、四半期、1月、あるいは週のうちで、締め切りに間に合わせるために忙しくなる日があるかどうか、それとも比較的平準化されているのか。いつも厳しい納期の要求を受け入れなければならないのか。あるいは、ある仕事をどのくらいの期間で回して完結させているのか。そういった時間に関することに焦点をあてます。
そして、最初に考えた関係性というところに繋がりますが、これまでのQCTを「誰から」求められるのか?(Who?)という視点です。上司、取引先、協業相手、顧客、スタッフはそれぞれどんな人たちなのか。どういう関係の人と一緒に仕事をすることになるのか、ということです。
「お金の流れ」を念頭に置いて
質問ができればさらによし
この4つについて、あなたが入社するであろう企業の先輩、人事担当者など、直接アクセスできる人たちに聞いてみると、仕事の具体的なディテールが実に手にとるようにわかってきます。
そしてもうひとつ、企業説明会などの場では話しづらいのが人間関係の中で生じるお金の話です。人と人の関係性に、お金の流れが絡むのが企業です。たとえば、取引先の人がどんなに嫌なタイプの人であっても、そこからあなたの企業が仕事をもらっているとしたら、その人は大事なお客様です。嫌なお客様の話はお客様である以上、なかなか表には出しづらいものです。
前回も説明したとおり、企業はそもそも営利団体であり、お金儲けのために活動をしているため、お金の流れがどのようになっているのかは、QCTWにも大きく影響してきます。もちろん、企業の人に聞いても詳しく答えてはくれないかもしれませんが、ある程度お金の流れがどうなっているのかを想像しながら仕事内容について質問していくと、より深い核心を突いた質問ができて、聞かれたほうにも「ああ、この人は本当にうちの会社で働きたいと思っているのだな。具体的な仕事の流れをイメージできていて頼もしいな」と思ってもらえるはずです。