ポイント② 権利関係は深入りしない
これから権利関係をスタートしようと思っている方にお伝えします。権利関係は難しいです。今までやってきた宅建業法や法令制限は、知識を覚えればだいたい解ける問題ばかりでしたが、権利関係というのは2つのスキルが試されます。
1:記憶力
該当する法律知識を覚える能力です。
2:応用力
法律知識をどうあてはめて答えを導き出すかの思考能力です。
権利関係はこのうち2の応用力がとても試されます。単なる暗記ではないので、時間をかけて勉強したからといって必ず得点できるものでもありません。
学習のポイントとしては「深入りしすぎない」、これが重要です。権利関係については、人によって得意、不得意分野が変わってきます。
理解しにくい部分については、時間をかけて深入りせずに、とりあえず先に進むことをお勧めします。例えば、権利関係のテキストは最初の1ページに「制限行為能力者」がくることが多いです。法律関係の学科に通っていなかった人にとっては、なかなか難しいです。
ここは理解するのが結構大変なので、頭がこんがらがってもあまり気にしないでください。完璧にしてから次に進もうとするとすごく時間がかかりますし、そもそも試験に出ないこともあるので、そんなに時間をかけるところでもありません。
権利関係に限っては、まずは一通り一周したうえで、理解がしきれてない部分を後から徐々に補強していくことがお勧めです。完璧にしてから進もうとすると、挫折する可能性があるので十分ご注意ください。
ポイント③ 勉強したところを可視化する
これからの時期、これがすごく大切になります。仕事や家事をしながらの試験勉強は、どうしても予定通りに進まないことが多いですよね。それが続いてくると、だんだん焦り始めるんです。根拠のない焦りが出てくるんです。これって良くないんですよね。
人によっては「来年改めて受けよう」とか考え始めちゃうんです。絶対にダメです。
こういうネガティブ思考になる原因は、学習の進行状況が把握できていないからです。つまり、自分が今どこが終わっていて、どこが手つかずなのかが明確にわからないので、ちょっと勉強時間がとれなかっただけで、イライラしたり不安になったりするんです。
そこで、私の場合は大量記憶法でやったところに色を付けて、どこをどれだけやったのかわかるようにしました(下図参照)
そうすることで、まだどの程度の分野が残っているのかが明確にわかるので、漠然とした不安がなくなるのです。
重要なことは可視化すること、一目見てわかるようにすることです。
そうすることで、色がついていくと自分の自信にもつながります。大量記憶法で繰り返しやっていけば、色がついているところは確実に覚えているはずなので、すごく自信になります。この自信は試験の直前期にものすごく重要になりますので覚えておきましょう。