②別の問題集を買わず、手持ちの問題集を完ぺきにする
学習が早く進んでいる人は、すでに持っている問題集やテキストは制覇している可能性があります。ここでよくやりがちなのが、「別の問題集やテキストを買い始める」です。私も受験生時代よくやりました。
気持ちはわかりますし、それが悪いとは言いません。ただ、さらに参考書や問題集を買い足すのであれば絶対に守ってほしいことがあります。
それは、すでにやってきた問題集を完ぺきにすることです。大量記憶法を使って一定周期で思い出すのです。下図を見てください。大量記憶表のサンプルです。
大量記憶表の使い方を説明します。縦の列には、資格試験名や勉強項目を記入します。基本的には、過去問題集を数ページごとに小分けして、勉強する分野(テーマ)を記入していきます。
横軸について説明します。横軸は思い出す間隔を表しています。初日のスタート地点を0とし、半日後が0.5、翌日が1(1日後という意味)になります。初日だけは、記憶に定着させるために同じ部分を2回やるため0.5としています。翌日からは1日ごとに復習し、徐々に2日後、3日後と復習する間隔を広げていきます。
すでに覚えたという方であれば、1週間に1回、または2週間に1回、やってきた問題を再度やり、解説欄の知識も含めて思い出すという学習を必ずやってください。
私の経験上、これをやらずに新しいものにどんどん手を出すと、古いものの記憶がかすんでいくだけです。記憶できる容量には限界があります。詰め込むだけ詰め込もうとすると、初期の記憶から消えていきます。
新たな知識をつけたしていきたいのであれば、思い出しを継続してください。
大切なことは、今持っている参考書や問題集を、完ぺきに理解することです。ただ終わらせることではありません。終わったとしても試験日まではどうかサボらずに、継続的に思い出しを継続してください。