複雑な損益分岐点の計算も可能

 実践的なビジネスでの活用例としては、複雑な損益分岐点の計算も可能です。

 一定の固定費と、売上に伴う変動費がかかるようなケースで、商品をいくつ売り上げればペイするのか? このようなケースでは、スプレッドシートで下記のようにグラフ化することができます。

【9割の人が知らないGoogleの使い方】<br />数字嫌いなのに、スマートに目標設定できる人は、どこが違うのか?

 では、具体的にいくつ商品を売ればよいのか。これを求めるのは意外と容易ではありません。セルの数字を手で打ち替えて試算している方も多いのではないでしょうか。

 こんな時も、「Goal Seek」を使って、目標値の「利益」が 0 になる試算を行えば、損益分岐点売上高と、販売すべき個数をワンクリックで求めることができるのです。

ビジネスの”SMART”な目標設定とは?!

 ちなみに、記事のタイトルで「スマート」と書きましたが、これはクールだとか、洗練されている、といった単なるやり方や見た目を指しているのではありません。

 ビジネスの現場で使われている「SMART」と呼ばれるゴール設定のフレームワークは、以下の5つの要素からなるといわれています。

Specific: 具体的である
Measurable: 計測できる
Achievable: 達成可能である
Realistic: 現実的である
Time-bound: 期限が設定されている

 あなたの組織の、そしてあなた自身の目標は、一定の期限のなかで具体的かつ無理のない「SMART」な目標になっていますでしょうか? いま一度振り返り、Goal Seek のようなツールを用いて検証しながら10X実現を目指していきましょう。

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