翠ジンソーダ缶が
発売早々大ヒット

 翠の購入層は20~60代までと幅広い。さらに驚くのは、購入者の78%が「今までジンを飲んだことのなかった人」だという。

「性別問わずに人気なのも翠の特徴です。たとえば、焼酎やサワーなど、ユーザーの性別や年代のイメージがなんとなく定着しているお酒はありますよね。しかし、翠は爽やかな見た目の印象や味わいから、性別問わず手に取りやすい存在になっているようです。『ご夫婦やカップルでシェアしやすい』との声も届いています」

 今年3月から販売されている「翠ジンソーダ缶」もまた、翠ブームに拍車をかけている。

「瓶をソーダで割ってつくる場合はゆずを含めた香りが立ちやすいですが、缶でも香りのよさを再現できるかどうかが課題でした。そのため、缶で発売するために原料の配合を変え、瓶で飲んだときと同じ香りの感じ方、美味しさが体感できるよう工夫してあります」

「翠ジンソーダ缶」は早くも大ヒットとなっている。発売直後から1カ月とたたずに、2022年の販売計画を当初の150万ケース(1ケース6L換算)から1.7倍の250万ケースに上方修正するほどの人気ぶりだ。

 さらに今春からはアジア諸国への輸出も開始しており、その勢いは衰えそうにない。

「目標は、ハイボール、レモンサワーに次ぐ第3のソーダ割りカテゴリーとして翠ジンソーダを確立させることです。爽やかでキレのある味わいは強みになると考えています。とはいえ、まだ翠ジンソーダを試していない人も多いはず。新しいお酒の楽しみ方としてさらに広がり、お酒市場全体の底上げや活性化につながればと思います」

 翠の快進撃はまだ始まったばかりのようだ。