不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】<br />モヤモヤした心をなんとかしたい…<br />心を整えようとしてもうまくいかなかったのは<br />アプローチを間違えているからだった

心そのものを整えようとしてもうまくいかない

今日は心を整える方法を紹介したいと思います。結論からいうと、心を整えようとすると、うまくいきません。心というのは、漠然として曖昧なもので、その瞬間瞬間でコロコロ変わる気まぐれ屋さん。お天気みたいなものなんですね。

お天気そのものを変えることができないように、心そのものを整えようとしてもうまくいかないんです。じゃあどうすればいいかっていうと、環境を変えてあげることです。

心にとっての環境を変えるには、自分の「行動」や「場所」を変えてみることです。すると、心が整います。

ちょっとしたことで環境を変えられる

たとえば、ヨガやストレッチをする。散歩をする。それと同時に心がなごむ音楽を聴く。仕事中であれば、いったん仕事を中断して立ち上がって、ちょっと部屋のなかを歩きまわったり、外を眺めるだけでもいいんです。

だから、「これをやると心が整うな」というものをなるべく多く用意しておくことが、その前の準備段階として、とても大事になってくるわけです。

自分がリラックスできる環境を整えるという発想も大事です。自分の部屋とは別に、たまには気分転換にカフェや図書館などを利用するのもいいでしょう。

室内照明の光量や色合いで変化を加える

近ごろはLEDの室内照明が普及して、光量や色合いを調光できるタイプが増えています。たまに部屋の光量や色合いを変えてみるだけでも、ずいぶんと環境に変化が加わるでしょう。

このように、心そのものをなんとかしようとしても、なかなか難しいので、行動や場所を変えてみるのが手っとり早いんですね。

寝る前のヨガで心を落ち着かせる

アテクシ自身は、最近、自宅でヨガをやっています。どこかのヨガ教室に通っているわけではなく、YouTubeの動画を参考にして、見よう見まねでやっているだけなんですけど、寝る前にやると気持ち落ち着くんですよね。

「ととのう」といえば、サウナが流行りました。熱いサウナに閉じこもったあと、水風呂に入ると、頭がスッキリします。いずれにしても、心そのものに問いかけてコントロールしようとしても、うまくいきませんから、行動と場所を変えることを意識してみてください。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。ぜひチェックしてみてください!