「老害」になる人のたった1つの特徴ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「老害」になってしまう瞬間

 さまざまな業界や年代の人と話をしていると、「この人は柔軟な考え方だな」と思うときがあります。

 その一方で、「どうしてこんなに頭が固いんだろう」と思うこともあります。

 どちらかというと、後者のほうが多い印象です。

 特に、社会的に一定のポジションになったことのある人は、一見、後者であるように見えます。

 そういう人が行き着く先が「老害」なのでしょう。

夫婦別姓を認めない老人

 これまでの自分の行いを「すべて正しかった」と解釈している人は、どこかのタイミングで若者の考えとズレが生じます。

 20年前のパワハラも、「あの頃は当たり前だった」「あれによって自分は鍛えられた」と、正当化してしまうのです。

「夫婦別姓はよくない」
「ネット投票はよくない」

 当たり前のように、そう言っている老人がいますよね。

 なぜなら、自分たちがそうしてきたからです。

「変わりたくない」というバイアス

 新しい仕組みが登場すると、「変わることのリスク」のほうに目がいってしまいます。

 よくわからない不安が出てくるから、「とりあえず反対」という立場を取るようになります。

 いわゆる「現状維持バイアス」ですね。これが、非常にやっかいなんです。

 新しい仕組みや概念が出てきたとき、「1秒」で、それを理解しようとするスタンスをとったほうがいい。そこでの反射神経を持ち続ける限り、あなたは「老害」になることはありません。

 他にも、「バイアス」の詳しい取り除き方は、『99%はバイアス』という本に書きましたので、ぜひチェックしてみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『99%はバイアス』『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。