「相手をダマす人」のたった1つの特徴ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「この言葉」に要注意

「みんな」という便利な言葉があります。

 この言葉は、人の目を気にする脳の特性を逆手にとって、相手をダマすときに使われます。

「みんなこの商品を買っていますよ」と言って、売りつけるような方法です。

 それを真に受けないのが大事です。

「みんなって誰ですか?」
「みんなって何人ですか?」

 というように、聞いてみるだけでいい。そうやって聞いてみると、

「○○さんだけですが……」
「2人くらいから聞いたかな……」

 と、実はそんなに人数がいないことに気づけます。

「みんなはみんなですよ」と返すような人は、ごまかしているだけです。

 周りに流されやすい人は、「みんな」と言われたときに、すぐに弱気になるんですよね。

 その性質を知って、相手も「みんな」という言葉を使ってくる。その同調圧力に気づきましょう。

「目立つこと」をやってみよう

 僕がパリに住んで気づいたことは、妊婦さんを多く見かけるということでした。

 堂々と電車を利用して席を譲ってもらう。それは当然の権利ですよね。

 しかし、日本ではそれがやりにくい。席を譲られる行為は、注目を浴びて目立ってしまうと考えるので、それならタクシーでいいかと思ってしまう。同調圧力の悪い例です。

 そうした考えを変えるための練習があります。

 それは、「よかれと思ってやろうとする行為」をあえてやってみることです。

 周りの目が気になるときに、それでも、あえてちょっと行動に移してみるんです。

 たとえば、病院の待合室のテレビのチャンネルを変えてみる。あるいは、電車やバスの中で窓を開けてみる。

 そうやって、外に出たら、周りから少し注目を浴びるようなことを1つやってみる。そうすると、案外、誰にも迷惑をかけないという事実に気づけますよね。

 こうやって「思い込み(バイアス)」を取り除く方法は、『99%はバイアス』という本に書きましたので、ぜひチェックしてみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『99%はバイアス』『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。