この10年でリーダーに求めるものは大きく変わった

【課長必読!】理想の上司像がこの10年で激変<br />若手社員に愛されるのは、ほめるのが上手なリーダーPhoto: Adobe Stock

 この10年で、新入社員の意識は大きく変わっていることが分かります。

「仕事の結果に対するねぎらい・ほめ言葉を忘れない」が急上昇しています。逆に「場合によっては叱ってくれる」は4位から7位に、そして「仕事の結果に対する情熱を持っている」は3位から10位に転落しています。

 仕事一筋で熱血で、時には厳しく叱るようなリーダーや先輩は、もはや理想とされず、丁寧でほめるリーダーや先輩が理想となっています。

 たった10年でも、新人社員の意識が大きく変わっていることが分かるでしょう。新人社員が変わっているならば、この変化に合わせてリーダーも変わるべきです。

 Beforeのように、「一人前」という言葉を使って新入社員の至らなさを認識させるのではなく、Afterのように、「1年目」という基準に照らして「秀でている」と伝えること。その方が、メンバーの自信や発言につながることは明らかです。自信を持つことができれば、勇気を出して提案したり意見を伝えたりすることもできるようになるでしょう。

 ポイントは、相手を肯定できる「基準」を探し出して、それに照らして新入社員を称える言葉を見つけることです。私はAfterの事例のほかにも、「私が1年目のときよりも、はるかに優秀だよ」などと声をかけています。