外食需要が減る中で、憂き目に遭う企業はどこか。あのメディア企業にも危機が!?上場企業3935社の倒産危険度を総点検。リスクの高い509社をあぶり出した。特集『選別開始!倒産危険度ランキング2022』(全20回以上)の#12では、倒産危険度ランキング総合版の第4段としてワースト301~509を紹介する。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
ランク入りし“危険水域”と判定された
メディア大手のフジとスカパー
新型コロナウイルスの感染拡大による外出制限、行動制限で多くの業種が大打撃を受けた。外食産業もその一つである。
デリバリーや持ち帰りに注力し、なんとか需要を開拓しようとしてきたが、ファストフード業界以外、売り上げはコロナ禍前の水準には戻っていない。
それ故、今回紹介するワースト301~509にも外食企業が7社ランクインする結果となっている。
また、メディア企業が顔を出しているのも目を引く。フジ・メディア・ホールディングス(HD)とスカパーJSATホールディングス(HD)だ。
両社はコロナ禍の影響は受けたものの、最終赤字には陥っていない。純利益ベースでフジの2023年3月期は2期連続増益、スカパーは同5期連続増益となる見通しだ。両社とも自己資本比率は60%前後と財務体質も悪くない。
次ページでは、ランクインした外食企業の苦境ぶりを明らかにするとともに、メディア企業2社が業績堅調、財務体質良好にもかかわらず“危険水域”入りする理由をひもといていく。