「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

年金負担200万円増への対抗策Photo: Adobe Stock

夫婦合わせて200万円も年金負担が増える

 年金改悪のバッドニュースが飛び込んできました。今までは59歳にて年金掛金の支払い義務から解放されていたのですが、今後は5年伸びて64歳まで支払い続けることになりそうです(*1)。

 夫婦合算で200万円の支出増です。まだ、厚生労働省内部での検討段階だそうですが、2025年頃に法案化される見通しとのこと。円高による物価高に喘いでいる最中ですが、それに追い打ちをかける格好になりそうです。

もらえる年金は3/4に減ることがほぼ確定

 年金の改悪は、実はこれだけではありません。2021年、2022年と2度にわたって、新たな年金法が施行されました。年金制度改正法(以後「年金75歳受取可能法」)と改正高年齢者雇用安定法(同「70歳就業法」)です。この2つの法改正の合わせ技で、年金受取年齢の70歳への引き上げが既成事実となりました。75歳に引き上げる伏線も引かれています。

 日本人の平均寿命は男女平均で約84歳ですから、本来なら約20年ほど年金を受け取れたはずです。しかし、2度の改正により、5年減って4分の3の15年になってしまうわけです。これは、もらえる年金額も4分の3に減ることを意味します。

5年+5年=10年の年金負担増が避けられない

 年金をもらえる期間と金額が3/4に減るのであれば、年金掛金を支払う期間も40年から4分の3相当の30年に減らして49歳までにするのが自然です。

 ところが現実には、逆に5年増やすので、国民にとっては往復ビンタです。5年+5年=10年。日本国民の負担期間が一気に10年も長くなるのです。

年金減を賄うために働きたくても雇ってもらえない

 もちろん前向きな人は、「10年分、がんばって働けばいい!」と考えるかもしれません。そんな前向きな人の前に立ちはだかるのが、2020年7月に行なわれた閣議決定です。

 日本型雇用と決別し、「ジョブ型雇用」に舵を切る旨を、政府は正式に決定しました(『経済財政運営と改革の基本方針2020』)。これにより、若手の給料は増えますが、ミドルとシニアの給料は減ります。先見の明のある企業は、「年金75歳受取可能法」と「70歳就業法」に対応するために、「黒字リストラ」を一層加速させています。65歳以降も再雇用する義務がないので、ミドルとシニアはお先真っ暗です。

唯一の対抗策は「稼ぎ口二刀流」と「プライベートカンパニー」の掛け算

 では、私たち国民には、何もなすすべがないのでしょうか? 実は1つだけ、解決策があります。

 それは、プライベートカンパニーを活用して「稼ぎ口二刀流」を始めることです。本業以外に「稼げるライフワーク」という2つ目の稼ぎ口を作る生き方を、「稼ぎ口二刀流」といいます。

 その際、「プライベートカンパニー」を立ち上げて、2つ目の稼ぎ口をプライベートカンパニーに担わせるのです。そうすれば、副業禁止の就業規則に違反することもありません。

サラリーマンは国と経営者と資本家から搾取される身分

 なぜ「稼ぎ口二刀流」と「プライベートカンパニー」で、年金問題を解決できるのか?

 それは、自分の代わりにプライベートカンパニーに稼がせて給料をもらわずに内部留保にしておけば、年金掛金支払い義務が発生しないからです。

 特にサラリーマンの場合、どんなに仕事を頑張って昇給しても、その6割を税金と社会保険でもっていかれてしまいます。サラリーマンという身分そのものが、国と経営者と資本家から搾取される身分だからです。法律で決められた社会制度ですので、サラリーマンである限りそのくびきからは逃れられません。

理不尽な社会の仕組みから解放される唯一の方法

 ところが、「稼ぎ口二刀流」と「プライベートカンパニー」を掛け算することにより、そのような理不尽な社会の仕組みから、一瞬で解放されるのです。

 もちろんしばらくは、サラリーマンという搾取される身分を兼務しなければなりませんが、100%搾取されるよりはマシです。しかも、軌道に乗ればサラリーマンとはおさらばできるので、理不尽な搾取からも晴れて解放されるのです。

 給料はあがらないのに年金掛金が200万円増えて、年金受取額も4分の3に減り、児童手当も削られて、物価も上がり続け、相続税も増税されて、消費税などの増税も秒読み段階に入った今こそが、「稼ぎ口二刀流」に着手する最善のタイミングです。座して待っていても誰も助けてくれないのですから、自らの手で未来を手繰り寄せてはいかがでしょうか。

*1 納付期間45年へ延長検討 政府、国民年金保険料

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。