そうです、赤ちゃんは目の前のこと、ひいてはまわりの世界への関心が薄くなり、興味を持てなくなっています。

発達中の赤ちゃんの脳は、なによりも睡眠を求めている

 睡眠は、学習能力を高める手助けをすると見てきましたが、赤ちゃんが起きている時間を楽しみ、まわりの環境とよく触れあう手伝いもしているのです。つまり、まわりをよく観察しようとする意欲と集中力を高めてくれているのです。

 これは、生後1年目の赤ちゃんにとって、決定的に重要な意味を持ちます。

 なぜなら、この時期の赤ちゃんの脳はあとの人生のどの時期よりも速いスピードで日々学習し、これからの基盤づくりをしているからです。

 生まれたばかりの赤ちゃんを考えてみましょう。

 食事を与えられて栄養をとると同時に、手足の動かし方を覚え、耳にする音や目にするものがなんであるのかを理解しようとします。やがて手足をじょうずに動かして、よく会う人を見分けられるようになります。

 赤ちゃんは、成長するにつれていろいろな人々と交流して、まわりの環境をうまく活用できるようにならなければならないため、このようにたえず学習をつづけているのです。

 この時期、わたしたち親は赤ちゃんの学習効果をあげたいと願い、愛情に満ちた、ほどよい刺激のある環境を与えようと考えます。これは当然のことです。

 しかし、それだけではたりないのです。

 これまで見てきたように、脳を十分に発達させる学習意欲を高めるには、赤ちゃんができるだけたくさん眠れるようにしてあげる必要があります。

 脳は眠っているときに新しい情報を分類して、学んだことをすぐに整理し、必要な際に必要なものを取りだすことができるようにします

 よって、わたしたちは赤ちゃんに多くの睡眠時間を与えなくてはなりません

 発達中の赤ちゃんの脳はなによりも睡眠を求めているのです。